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桑園整形外科ー膝
取材日:2020年1月

写真大 東 裕隆 理事長・院長 あずま・ひろたか/1992年北海道大学医学部卒業後、市立札幌病院救急部勤務。93年北大医学部整形外科入局。2000年カルガリー大学(カナダ)留学。03年市立札幌病院整形外科副医長を経て、07年開院。11年医療法人社団くわのみ会を設立し理事長・院長に就任。日本整形外科学会認定整形外科専門医。

写真 専用マシンで血液を遠心分離する。抽出できる有効成分は血液全体の5%程度 写真 1回目の遠心分離。中間の黒みがかった層が血小板 写真 2回目の遠心分離。底に残った有効成分をひざに注射する

保存療法、手術、さらに〝再生医療〟でひざの痛みを解消

 クッションの役割を果たす膝関節の軟骨がすり減り、ひざの痛みを誘発する「変形性膝関節症」。この治療を得意とするのが、桑園整形外科の東裕隆理事長だ。保存治療や人工膝関節置換術を用いて、そのつらい痛みから数多くの患者を救ってきた。
 その同院が昨年から新たに導入したのが「再生医療」だ。
 簡単に説明すると「PRP療法」は、自分自身の血液から血小板などの良い成分だけを抽出して注射するもの。「APS療法」は、ここからさらに良い成分を絞り出して濃度を高めて注射するものだ。誰もが持つ自然治癒力を利用した治療法で、自分の血液を利用するため安全性が高い。
 再生医療法の規制の枠組みに組み込まれており、実施できる医療機関は札幌で4カ所、道内でも7カ所しかない。
「患者さんの約8割に改善が見られます。1~2年間、良い状態が持続し、繰り返し治療可能です」と東理事長。2年に1回の注射でひざの痛みから解放されるのはうれしい。
 自由診療となっており、治療費はPRP療法が10万円、APS療法は30万円が目安。来院してから受付、抽出、注射、会計まで約1時間30分と、短時間で帰宅できる。
「リハビリや湿布、ヒアルロン酸注射などの保存治療で、可能な限り痛みを取り除きます。それでも治らないケースではこれまで手術しかありませんでした。再生医療は保存医療では痛みが取れないが、手術は避けたいという患者さんの新たな選択肢になりました」と東理事長は説明する。
 同院では開院以来、約2480例(2019年12月末日現在)の「人工膝関節置換術」を実施。19年の1年間だけでも226例実施している。
 そのすべてを執刀したのが東理事長。「MIS(最少侵襲手術)」という小さな切開が特長のこの術式で、東理事長はその中でもさらに小さい5~8センチの切開で実施する。これは従来の3分の1程度だ。そのため傷痕は小さく、靱帯など健康な筋組織への影響も少ない。入院期間は最長2週間程度と短く、抜糸も不要となっている。

基本データ

企業名:
医療法人社団くわのみ会 桑園整形外科
住所:
札幌市中央区北8条西16丁目28‐30
TEL:
011・633・3636
URL:
http://www.dr-azuma.net