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松本鐵工所
取材日:2019年5月

写真大 苫小牧市に本社を構える

写真 松本英久社長 写真 高い技術力を持つスタッフが在籍 写真 湾港設備として、人道橋を手がけた

製紙機械のプロ集団。新体制のもと、100年企業を目指す

 昨年、創業70年を迎えた松本鐵工所。節目に合わせて社内体制を一新し、44歳の松本英久社長がトップに就いた。若き社長の舵取りのもと、100年企業を目指している。
 事業の柱は抄紙機を中心とした製紙機械の据付・メンテナンス。抄紙機は、連続的に紙を抄くマシンであり、紙製造における裁断やコーティングといった仕上げに移る手前の工程を担う製紙工場の心臓部だ。据付には電気、管工事などが伴うため、横断的な知識と技術が求められるが、創業から据付専門会社として磨いた施工力の高さが大手製紙メーカー複数社から認められ、現在では国内大手製紙会社で稼働する抄紙機のほとんどを手がける。
 全国の主要製紙工場構内に拠点を設け、据付後の保守・メンテナンスも担う。国内10拠点には約250人のエンジニアが在籍し、製紙機械の改造や移設など、大規模工事にも対応。機動力と動員力を兼ね備えたプロ集団として存在感を示している。
 さらに、培った独自の技術とノウハウをさまざまな分野でも応用。各種産業用機械の設計から製作、据付、組み立て、補修まで一貫して手がけるほか、近年は自動車工場や空港、湾港、電力施設の設備設計などもおこなっている。
 ただ、今日に至る道のりは平坦ではなかった。2011年の東日本大震災では、八戸と石巻の拠点が被災し、自社工場や事務所が津波で流された。それでも創業から掲げている「心・技・和・信」の精神を貫き、顧客工場の再建を最優先に奮闘。同年8月には経済産業大臣から表彰を受けた。13年には自社工場の再建も果たしている。
 以来、安定経営を継続。18年度の売上高は約36億円を記録し、前年から約6億円上積みした。
「主事業である製紙分野は引き続き力を入れていきますが、ペーパーレス化など、時代の変化にも対応しなければならない」と松本社長は市況を分析。リスクヘッジも兼ね、事業ドメインの拡大を図っている。
「当社の金属加工、据付技術は全国屈指と自負しています。今後は『メーカー』として産業用機械の製造を強化するほか、新規事業にも挑戦し、第2、第3の柱をつくっていきたい」(松本社長)と意気込む。
 技術の伝承にも力を入れ、全国の拠点で採用を強化。VRを用いたシミュレーション教育も導入する予定だ。

基本データ

企業名:
松本鐵工所
住所:
苫小牧市晴海町28番地1
TEL:
0144・55・1155
URL:
http://www.matsumoto-tekkosho.co.jp/
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