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札幌大学・札幌大学女子短期大学部
取材日:2019年5月

写真大 鈴木 淳一 学長(すずき・じゅんいち)1975年北海道大学文学部ロシア文学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科露語露文学専攻博士課程単位取得満期退学。札幌大学外国語学部長、同大大学院外国語学研究科長、副学長、理事などを歴任。17年より現職

写真 学び合いの中から社会で必要とされる力が育つ

新たな教育プログラムにより社会で必要な実力を養成

 ――1学群9専攻に再編すると発表しましたが、その狙いは。
 鈴木 5学部の学部制から学群制へ移行する際に、旧5学部の特色を生かした13分野を専攻にしました。その中から今回はニーズの高い9専攻に絞り込みました。学生にとっては選びやすく、わかりやすくなったと思います。
 中国語・中国文化専攻等の一部の科目についてはリベラルアーツ専攻の教育課程に入れ、地域創生や異文化コミュニケーション専攻等の実践型の学びについては、アクティブプログラムに組み込む形で残していきます。
 ――アクティブプログラムは新しく立ち上げた教育プログラムですね。
 鈴木 「地域みらい創生」「ビジネス創造」「多文化クリエイティブ」「グローバルコミュニケーション」「ウレシパ・先住民族」の5つのプログラム群の中から、学生それぞれの興味・関心に応じて、選択・参加できるプログラムです。
 これまで個々におこなわれていた実践・体験型の活動を主軸に据え、体系化しました。専攻の垣根を越えた学修と体験活動により、主体的な思考力、行動力、コミュニケーション力などを育むアクティブラーニング型プログラムです。
 ――ユニバーサル化時代への対応は。
 鈴木 本学がこれまで提供してきた教育プログラムは、これからの時代を見通して取り組んできたものです。特にこのアクティブプログラムは、ユニバーサル化にも柔軟に対応できる内容といえます。
 ――新たに導入した「SUTEP(ステップ)」も全専攻共通型のプログラムですね。
 鈴木 困難な時代を力強く生き抜くために、多様化する社会で必要とされる汎用的思考力や、学力テストでは測れない問題解決スキルを高めるものです。新入生全員を対象に議論やグループワークを中心とした課題解決型学習、読解力や表現力を高める学習を提供し、先ほどのアクティブプログラムなどの体験活動を通じて〝社会で必要とされる実力〟を磨き上げていきます。
 1年次は全学生共通のプログラムですが、2年次以降は選抜された学生が、よりハイレベルな「選抜コース」へと進みます。大学版の特進クラスのようなものです。
 ――選抜方法は。
 鈴木 従来ならば学力で選抜していましたが、本学ではアセスメントテストを活用し、思考力に重きを置いた選抜方法を採用しています。ここでいうアセスメントテストとは、現時点での問題解決能力を「思考力」「姿勢・態度」「経験」の3つの観点から評価し、数値化するものです。こうした可視化が難しかった能力を学年ごとに数値化します。冷静に対応できる力や、粘り強くやり抜く力、コラボレーションする力なども数値化されます。
 年に1回、定期的に測定しますので、自分の現在の立ち位置を把握しつつ、必要な能力を伸ばすことができます。実は、本学の学生はこの数値が高い。だからこそ社会に出て活躍している卒業生が多いのだと思います。
 ――どのような能力があれば、社会に出てから困らないのか。
 鈴木 将来的に現在の職業の半分はAIに取って代わられると予測されています。今の高校生がある特定の職業を目指して学部を選んでも、将来その仕事はなくなるかもしれません。そうした予測不可能な状況に置かれても、幅広い教養を身に付け、学生生活の中でさまざまな経験をしていれば、その時々の立場で考え、行動することができます。そのためには、座学で知識を得るだけではなく、クラブ活動やボランティア活動にも積極的にチャレンジしてほしい。
 将来、職業選択の岐路に立ったときでも、専門知識だけではなく、幅広い教養と経験を持ちあわせている人材のほうが選択の幅は広がるはずです。
 ――企業もそんな人材を求めています。
 鈴木 自分のことを最優先にしながらも、社会というジグソーパズルのワンパーツであるということを自覚できる人材が求められていると思います。集団の中で、自分の意見を発信し、時にはリーダーとなり、また自分よりもリーダーシップを取れる人がいるならば、それを認めて譲ることができるのも1つの資質です。その場の状況と自分の能力を客観視し、自分の役割を見つけ出せる人材に育ってほしいと思います。
 ――キャリア教育にも力を注いでいますね。
 鈴木 「SUTEP」はキャリア科目の1つにもなっています。1年次からグループワーク学習を経験するのはとても重要です。選抜コースの学生は、その能力をさらに伸ばし、目指すべき職種の探求とそのための深い学びを追求しながらモチベーションを高めてもらいます。
 一方で、ユニバーサル化にともない、学力軸で見ると高校まではやや勉強不足な学生も入学してきます。こうした学生に対してはリメディアル教育で基礎力を補うなど全面的にサポートしていきます。
 また、公務員や教職を目指す学生は「公務員養成/教員養成コース」へと進み、早いうちから意識付けをしていきます。
 現行の教育職員による「アドバイザー制」と事務職員による「もちアップ面談」のダブルサポートを基本に、目指すべきキャリアを支援しています。

基本データ

企業名:
札幌大学・札幌大学女子短期大学部
住所:
札幌市豊平区西岡3条7丁目3番1号
TEL:
011・852・1181(代表)
URL:
https://www.sapporo-u.ac.jp
教育:大学