道内建設業界の牽引役。 道外・海外でも示す存在感
商業施設や学校、ダム建設、トンネル、災害復旧工事など、さまざまな事業を展開する岩田地崎建設。創業は1922年で5年後には節目の100周年を迎える。
岩田圭剛社長は、昨年100周年を迎えた北海道建設業協会の会長に加えて、2016年には札幌商工会議所会頭に就任。道内建設業のみならず経済界全体の牽引役を担っている。
コンセプトは〝未来を創造する企業〟。16年度も受注高は900億円台を確保する見込みで、道内建設業界の最大手を維持し続けている。
北海道新幹線の札幌延伸における初のトンネル工事である村山トンネル(北斗市、全長5265メートル)に共同企業体(JV)の代表業者として参画するなど、これまでの道内での実績は抜きん出ており、新石狩大橋橋脚外一連工事、東美唄トンネル、名寄法務総合庁舎建築工事など新規工事も受注している。
一方、16年には、リニア中央新幹線の南巨摩トンネル新設工事のほか、北陸新幹線あわら金津高架橋工事にもJVの一員として参加し道外での知名度も着実にアップしている。
さらに海外の実績も急進。台湾で民間建築物件を地元の台湾企業とともに初受注し、桃園市内中心地のマンション建設に取りかかっている。
また、本業以外でも数多くの注目を集めているのも同社ならではだ。今年5月には、北海道ドローン協会が当別町に開設するドローン練習場の運営に会員企業として協力。生産性向上を推進するドローンの安全利活用に道を開いている。CSR活動として道内1号機となる盲導犬協会への募金型自動販売機の設置に加え、道内プロスポーツの活性化に向け北海道日本ハムファイターズとスポンサー契約を締結。女性社員の活躍を推進したことが評価され、「第1回北海道なでしこ応援企業表彰」も受賞した。これは時代や社会の変化に対応し、新しい価値を次々に創造している証左だ。
なおICTをより活用するためICT推進部、働き方改革を推進する安全管理部などを今年4月に新設。業界の先進企業として改革の手を緩めない。