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北海道電気相互
取材日:2019年9月

写真大 家庭用電源と自然エネルギーで充電可能な発電機「COMBO(コンボ)」

写真 高橋伸和社長 写真 独自設計の2トントラック電源車 写真 発電機を搭載した車輌を複数台所有 写真 申込時に現地調査をおこなうので、スムーズに復旧作業をおこなうことができる 写真 高い技術力で製品とシステムの設計・製造をおこなう

停電時の断水を解消する「電気の宅配便」をスタート

発電機搭載の専用電源車で電力を供給

 北海道胆振東部地震の発生にともなうブラックアウトで、マンションやオフィスビルの給水停止とエレベーターの不通が問題となった。断水地域でないにもかかわらず水道がストップしたため、ポリタンクを抱え何度も階段を上り下りした人も多い。
 こうした事態はなぜ起きるのか――。それはマンションの給水方式にある。給水方式は主に「直結方式」と「貯水槽方式」に分類されるが、これらはともに電動ポンプや加圧装置を利用して各戸に水を送っており、その動力が電気だからである(直結方式は、おおむね5階までなら自力給水が可能)。
 こうした問題を解決するのが「北海道電気相互」が11月1日にサービス開始を予定している「e‐delivery(イーデリバリー)」だ。
 これは停電時に、発電機を積んだ専用の電源車と技術者を派遣。建物へ電力供給をおこない、断水とエレベーターを復旧させる24時間対応のサービスだ。
 電力供給を担う電源車両は、2トンと4トントラックが各1台、ワンボックスカー、軽ワゴン車が各2台の計4種6台。復旧先の電気容量に合わせて車輌を出動させる。全車にGPSを搭載し、同社運営の監視センターからリアルタイムで位置情報を取得することで、安全かつ確実に顧客のもとへ向かうことができる。
 災害時の電話回線の不通や混雑に対応するため、電源車輌と監視センター間の連絡は衛星電話を採用している。
 作業は「電気工事士」と「電気工事施工管理技士」の有資格者が担当する。電気設備工事をはじめ、製品開発や電力制御のEMS(エネルギー・マネジメント・システム)構築で高いスキルをもつ社員が急行。災害時のトラブルを想定して酸素濃度計などを活用して、安全に作業を遂行する。
 電力供給は1棟当たり約2~3時間で、これは1棟の貯水槽を満タンにできる計算。対応エリアは札幌市内と近郊の30キロ圏内で、順次拡大を予定している。
 契約プランは3つ。マンションデベロッパーや管理組合向けの「プランA」は、1戸月額980円×戸数(1年契約)。オフィスビルや商業施設、病院向けの「プランB」は、設置されている電力盤やポンプの容量で料金が変動する。また、優先度は下がるが、事前登録のみで利用できる「プランC」もある。
 付帯サービスとして、年1回の配電盤の無償点検、災害時のスマートフォンの充電サービスなどもセットにした。
 高橋伸和社長は「本サービスはいわば『電気の宅配便』。電気工事全般に対する知識・ノウハウ・現場対応力をはじめ、動力設備に精通した技術者が多数在籍する当社だからこそ実現できたサービスです。私たちは電気と〝熱い想い〟を届けることで、皆さまを笑顔にしていきます」と語る。

高い技術力で画期的な製品を多数製造

 技術力に優れた同社では、さまざまな製品やシステムを開発している。その1つが、自然エネルギー(太陽光、風力)で充電可能な発電機「COMBO(コンボ)」だ。標準で300ワットの電力を約5時間使用でき、最大出力は1500ワットまで対応。動力には放電がマイナス20度、充電がマイナス30度下まで対応した「カーボンフォーム蓄電池」を採用。ガソリンを使用しないので、屋内使用にも適している。家庭用電源でも充電可能。自然放電は月2%未満なのであらかじめ充電しておけば、緊急時にも使用できる。
 北海道胆振東部地震の発生時非常用電源として活用されたのをきっかけに注目が集まり、医療機関や企業でも導入が進んでいる。なお、コンボは「e‐delivery」の電源車輌にも搭載されている。販売価格は49万8000円(税抜)。
 さらに商業施設向け省電力システム「ecomame(エコまめ)」は、クラウド上で使用電力の〝見える化〟と自動制御を実現。複雑な制御プログラムによって、ピーク電力のコントロールや室温管理などで電力コストを約10~30%削減。道内の大型ショッピングセンターや工場などで導入されている。
 11月7、8日、アクセスサッポロで開催される「ビジネスEXPO」に出展予定。電源車輌、コンボ、エコまめをはじめ、風力と太陽光エネルギーで稼働する監視カメラ「So!mill(ソーミル)」などを展示予定で、製品やシステム導入の相談が可能となっている。なお、10月9日から同社Webサイトがリニューアルされている。

基本データ

企業名:
北海道電気相互
住所:
札幌市東区北19条東12丁目7‐16
TEL:
011・299・6905
URL:
https://denkisogo.jp/
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