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北海道電力が液化天然ガス販売を本格始動
取材日:2019年1月

写真大

写真 鍋島芳弘北海道電力総合エネルギー事業部長 写真 石狩LNG基地からタンクローリーで道内各地にLNGを供給する 写真 北海道エア・ウォーターの「エア・ウォーターでんき powered by ほくでん」

【初のLNG火力発電所 石狩湾新港発電所向け燃料として調達するLNGを活用】 創立以来約70年にわたり電力を供給する〝電気のプロ〟北海道電力(本社・札幌市)が昨年12月、液化天然ガス販売を開始した。道内のエネルギー事情を大きく変える新事業についてリポートする。

【出足は好調。すでに初出荷を果たす】

 北海道電力では、今年2月に同社初のLNG(液化天然ガス)火力発電所「石狩湾新港発電所」の営業運転を開始。これに先んじて、発電用燃料として調達するLNGを活用し、昨年12月に液化天然ガス販売を本格的にスタートさせた。

 ガス販売事業に豊富な実績を持つエア・ウォーターおよび岩谷産業と提携し、タンクローリーでLNGを届ける。対象となるのは工場などの法人で、すでに初出荷を果たしている。

【総合エネルギー企業として最適な提案を】

 LNGという新たなエネルギーを取り扱うことで、北海道電力のビジネスチャンスは拡大。総合エネルギー事業部の鍋島芳弘部長は「お客さまのニーズは多様化している。電気とLNGを取り扱うことで、エネルギーに関するお客さまの課題を解決する選択肢が増えた。今後も総合エネルギー企業として、お客さまに最適なご提案をおこなっていきたい」と語る。

 同社からLNGを購入するメリットは、主に次の2つ。

 ①長期契約で輸入するLNGを活用するため、道内各地で長期・安定的に購入できること。

 ②お客さまのニーズにあった、電気とLNGの組み合わせ、設備構成・運用の最適化が図られること。

 また、石油からLNGに転換することで環境負荷を低減することにもつながる。同社はこれらの特長を打ち出し、積極的に販売活動を展開している。

 昨年12月に取引を開始したA社は「これまでエネルギーに関していろいろな相談に応じてもらいながら密接な関係を構築してきた。ガスも北電と契約することでコストメリットが出る」と話す。 

 鍋島部長は「販売目標は、まずは年間1万トン。当社は全道一円に事業所を構え、地域に根ざした企業として全道のお客さまとともに歩んできた。過去から築いてきたお客さまとの関係性を生かし、強力な販売活動を展開していきたい。LNG利用を検討中の方、他熱源からの転換メリットに関心のある方はぜひご相談いただきたい」と意気込みを語る。問い合わせ先は同社総合エネルギー事業部(電話011・251・4002)となっている。

【家庭向け電力もLPガスや灯油とセットで】

 家庭向け(低圧)の電力販売においても新たな取り組みが始まった。

 北海道電力とエア・ウォーターは、地域事業会社である北海道エア・ウォーターを通じた電力の販売について業務提携。18年10月から北海道エア・ウォーターが、「ほくでんの電気」を「エア・ウォーターでんき powered by ほくでん」としてサービスを開始している。

 LPガスと電気をセットで契約することで、電子マネーサービス「WAON(ワオン)」ポイントがご利用額100円(税込)につき2WAONポイント還元される。

 さらに、灯油が加わると、灯油のご利用額に応じたWAONポイントも還元されてお得になる。

 法人向け、個人向けそれぞれに、新たな事業やサービスを展開する北海道電力。

〝電気のプロ〟から〝エネルギーのプロ〟としての一歩を踏み出した同社の今後の事業展開に注目したい。

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