「情報を先取り、タブーに挑戦」を編集方針とし、生活者・企業経営者に
最新かつ有益な情報価値をご提供する、北海道の地域政治・経済誌

ロゴ

トップページ >   情報INDEX > 北海道電力がエネルギー消費量 「ゼロ」を目指しコンサルを始動

報INDEX

このエントリーをはてなブックマークに追加

News&Files 2019年4月号
取材日:2019年2月

写真大

写真 佐藤自勝電化ソリューションセンター長 写真 ZEBでの建設を決定した美幌町新庁舎の完成予想図

北海道電力がエネルギー消費量 「ゼロ」を目指しコンサルを始動

ZEBプランナーとしての新たな取り組みを開始

 北海道電力では、電気事業で培ったノウハウを活用して、〝省エネ〟と〝創エネ〟により、ビルで使うエネルギーの実質「ゼロ」を目指す新たなサービスを開始。時代のニーズに合わせ、顧客の側に立った「ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)プランナー」としてのコンサル業務の取り組みをリポートする。

 業界初の「ZEB プランナー」登録

 2018年2月に、北海道電力は全国の電力会社で初めて「ZEB(ゼブ)プランナー」に登録(一般社団法人環境共創イニシアチブが公募・登録)された。
 ZEBとは、ネット・ゼロ・エネルギー・ビルの略。快適な室内環境を保ちながら、日射遮蔽や高断熱化、昼光・地中熱などの自然エネルギーの利用などによって大幅な省エネを実現。また、太陽光発電などによってエネルギーを創る‥創エネで、年間に消費するエネルギー量の実質ゼロを目指した建築物のことをいう。
 同社では現在、これまで培った電化提案やエネルギー診断の実績を生かし、ZEB実現に向けた省エネや空調・給湯・照明などのシステム提案のほか、国から補助金を受けるための技術的な資料の作成、建物の竣工後のエネルギー使用状況の分析など、一連のサポートをおこなっている。
 

出足は好調。大型商業施設で採用

 施工実績としては、18年11月にオープンした「江別 蔦谷書店」(江別市)のZEB実現に向け、住宅メーカーのパッシブホーム(本社・札幌市)と協同で取り組んだ。その際、パッシブホームが環境設計を担当。北海道電力がシステム設計や補助金申請のサポートなどをおこなった。竣工後もさらなる省エネ提案などの運用コンサルを実施中だ。

自治体にもコンサル。道内初のZEB庁舎が誕生

 また、北海道電力は道内の自治体にもZEBを提案。道東の美幌町では〝新時代の環境配慮型庁舎〟をコンセプトに、道内ではいち早くZEBでの新庁舎建設を決定。早速、美幌町とZEBのコンサル契約を結び、21年のZEB庁舎誕生に向けて取り組んでいる。
 ZEBの推進に取り組む同社電化ソリューションセンターの佐藤自勝センター長は「当社には、これまで培ってきた電化提案などの実績がある。寒冷地特有の事情を考慮し、お客さまのエネルギー使用形態に合ったZEB達成に向けて、さまざまなご提案をさせていただいている。建物の設計段階から竣工後のデータ分析・改善提案までトータルでお任せいただきたい」と、ZEB時代に向けた思いを語る。
 国の「エネルギー基本計画」では、既にZEBの普及が掲げられている。積雪の多い江別市や、極寒冷地の美幌町でZEBの効果が実証されれば、道内での普及に大きな弾みとなると同社はみている。問い合わせは、同社電化ソリューションセンター(電話番号011・251・8072)まで。