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佐々木 忠幸 FUJIジャパン社長
取材日:2019年6月

写真大 (ささき・ただゆき)1967年1月3日生まれ。北海道工業高校卒。ゼネコン、リフォーム業を経て2005年に同社を創業。製造からメンテナンスまで自社でおこなう外壁総合メーカーとして道内外で約4500棟の施工実績を誇る。

外壁に特化し、自社で製造からメンテナンスまで一気通貫する

 FUJIジャパン(本社・札幌市)は外壁材の製造から販売、施工、メンテナンスとすべてを自社で実施している。2018年12月には札幌証券取引所アンビシャス市場に新規上場した。佐々木忠幸社長に創業からの歩みと今後の展望を聞いた。

【苦難を乗り越えて道外にも積極進出】 

 ――創業の経緯は。
 佐々木 24歳でゼネコンに入社し、北海道と島根県で2基のダム建設に携わりました。時代はちょうどバブル末期。「この時代はそろそろ終わるな」と感じて北海道へ戻り、外壁リフォームを手がける会社に就職しました。その後、2005年にその会社のフランチャイズとして独立。北海道を担当エリアとして譲り受けた形です。しかし、全然うまくいかず、大赤字でいつ倒産してもおかしくない状況でした。

 ――そこからどうやって立て直したのですか。
 佐々木 正直、2年目のことはまったく覚えていないです。それくらい追い込まれていたのでしょうね。債務超過で銀行から融資を受けることができなかったので。それでも3年目に入る頃には安定し始め、宮城県仙台市に支店を設けることができました。その後は13年に横浜支店、今年の春には千葉支店を開設しました。

 ――ビジネスモデルの強みを教えてください。
 佐々木 当社の強みは〝一気通貫〟にあると考えています。自社で外壁材の製造、販売、施工、メンテナンスまでおこないます。通常は製造メーカーさん、販売店さん、施工業者さんがバラバラです。
われわれは外壁材の製造、販売、施工、メンテナンスまですべて自社でおこなっています。お客さまの立場からすると窓口が1つなので煩わしさが解消されていると思います。
 当社の外壁材は、フッ素を多く含有したものなど、耐久年数が長いことが特徴です。アルミ製にこだわった加工部材もオリジナルです。

 ――あらゆるリフォームの中で外壁に特化しているのはなぜですか。
 佐々木 外壁修繕に高いニーズがあるからです。一般的に建築後20年もたてば外壁の修繕が必要となります。当社の施工方法は張り替えではなく、重ね貼りです。既存の外壁はそのまま残し、上から当社製品を貼っていくというものです。築年数が浅いうちに施工すれば将来必要となる修繕コストを下げるとともに、資産としての付加価値も高まります。また、外壁が二重となりますから断熱や遮音など機能性もアップします。この手法でこれまで約4500棟を施工してきました。

 ――道内と道外の比率は。
 佐々木 現在は北海道が5割、東北が3割、関東が2割という感じです。これからは関東が5割を超えていかないといけないと思っています。

 ――顧客からの意見を最重視していると伺いました。
 佐々木 はい。施工後はアンケートに回答していただいています。施工中には言いづらい〝生の声〟が記入されていますから。その内容によって社内の組織を変更したこともあります。経営全般に活用させていただいており、まさに当社の心臓部です。
 アンケートにはいいことも悪いことも書かれています。苦情が書かれていた場合でも必ず回収するよう指導しています。この内容は全社員が回覧できるシステムを構築しています。お客さまの声から社員一人ひとりが何かに気づくことが大切なのです。その結果、仕事の精度が上がっていけばいいなと考えています。

【三度目の正直で上場 全国展開を加速】

 ――18年12月に上場を果たしました。
 佐々木 創業時からいつかは上場したいと思っていました。過去に2度チャレンジしましたが、08年のリーマンショックや11年の東日本大震災の影響でいずれも断念しました。上場は必ずしなければいけないというものではありません。準備に何千万円ものコストも発生します。しかし、当社はどうしても「上場企業」というワードを営業ツールとして使用したかったのです。

 ――上場後の変化は。
 佐々木 忙しいです(笑)。四半期ごとに経営状況を開示しなくてはいけません。これまでは年に1度、決算時だけでしたから。営業面では、道内での認知度は徐々に上がってきていると感じます。一方で本州ではまだまだですね。

 ――今後の展望を教えてください。
 佐々木 次は中部や北陸地方への進出を考えています。ゆくゆくは全国各地に支店を開設したいです。また、全国での知名度アップのため、東京証券取引所へのステップアップを目指していきたいです。    

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