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News&Files 2019年11月号
取材日:2019年9月

写真大 省人化・省力化を目的に開発された最先端のレジカウンター。大幅な作業削減を目指す

セブン-イレブンの省人化テスト店舗が実証実験開始

 セブン&アイホールディングス傘下の「セブン-イレブン・ジャパン」(本社・東京都千代田区、松永文彦社長)が、最先端の省人化テスト店舗を7月に開店。作業を大幅削減する店舗の実現に向けて実証実験が進んでいる。

 セブン-イレブン・ジャパンでは、これまでも店舗業務の分析や検証をおこないながら、作業負荷の低減や省人化、省力化を目的とした設備の開発・導入を推進してきた。
 例えば、2017年3月に専用食洗機を本格導入、同12月にはセブン-イレブン・ジャパン本社ビル1階に「ひとと環境にやさしい店舗」を開店してきた。
 その後も、18年5月には神奈川県相模原市内に「ひとと環境にやさしい店舗」を開店。19年3月からは「省人化10設備」の新店や改装店への導入を開始している。「省人化10設備」とは、棚をスライド化した新型常温ゴンドラや新型オープンケース、清掃が簡素化できる新型フライヤー、オイルスマッシャーといった10種の新設備で、大幅な省人化・省力化が図れる。
 これと同時に社内組織「省人化プロジェクト」を発足。さらなる店舗運営の効率化を実現するためには、テスト店舗による実証実験が必要と判断した。
 店舗作業に要する時間の計測や従業員の動線・移動距離の分析を一から実施し、得られたデータをもとに新店舗を設計。それが、テスト店舗として7月26日にリニューアルオープンした東京都町田市の「セブン-イレブン町田玉川学園5丁目店」だ。
 作業時間と作業量を大幅に削減するために導入されたのは「省人化10の設備」やテスト導入した「店内気圧の正圧化技術」のほか、レジ業務と移動時間の削減に焦点を当てた次の3つの設備だ。
 ①「新型カウンター内収納」は、レジカウンター内にファストフード用包材などの消耗品を収納できるダウンキャビネットだ。
 作業中の移動回数や時間、距離を計測し、全移動の中で、ファストフード商品や各種包材などの運搬などのために「レジカウンターからバックヤードへの移動」が多い事実を確認。ダウンキャビネットを採用したことで、空間の有効活用も可能にした。
 ②「カウンター内冷蔵庫」は、レジカウンター内にカウンターで販売するファストフード商品を保管できる冷蔵ケース。前述した新型カウンター内収納と同じで、通常はバックヤードで保管されているファストフード商品をカウンター内の冷蔵庫で保管することで、移動時間を短縮した。
 ③「セルフレジ」(カウンター設置、独立設置)は、レジ業務に要する時間が最も長いことを確認。セルフレジ導入でレジ業務の時間短縮を狙う。
 同店では、レジカウンター上にセミセルフとフルセルフが切り替えられるレジを設置。通常時はフルセルフレジとして運用し、状況に応じてセミセルフに切り替える。また、レジカウンター以外にもフルセルフレジを1台設置することで、店員の作業時間短縮とともに客の待ち時間短縮も可能にしている。
 今回の実証実験では1日総計で約15・1時間の作業軽減が目標とされている。
 道内には現在、1000店超のセブン-イレブンが展開されており、作業時間削減に向けた最先端店舗の導入に期待が膨らむ。