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シチズン創業100周年 Eco-Drive One誕生
取材日:2018年8月

写真大 「エコ・ドライブ ワン」スーパーチタニウム™モデル

写真 山﨑亀吉初代会長 写真 昭和天皇が愛用したものと同型の尚工舎製16型懐中時計 写真 シチズンの薄さ追求の歴史 写真 過度な機能や華美な装飾を極限まで削ぎ落とし、時計の美しさを限りなくシンプルに表現する。そのための最大の挑戦は、薄さ1.00mmのムーブメントに85個もの部品を内包することだった 写真 たとえば時計の心臓部にある「ローター」は通常の3体構造のまま、1.00mmのムーブメントに収めることは不可能。そこでこれを2体構造にし、今までにない溶接技法で大幅なサイズダウンが図られた。コイルや二次電池において試行錯誤を繰り返し、時計づくりのあたりまえを根底から覆し常識を超えた構造を実現した

【ムーブメント厚1.00ミリへの挑戦】  国内の時計産業をけん引するシチズン時計が創業100周年を迎えた今年、薄型、エコ・ドライブ、スーパーチタニウム™という3大独自技術を融合し新モデルを誕生させた。

【日本の時計市場を常にリードし続けた】

 シチズンの前身となる尚工舎時計研究所が創設されたのは1918年。創設者は当時、時計貴金属商を営んでいた山﨑亀吉だ。

 初代会長となった山﨑は、スイス製の自動工作機械を輸入したほか、アメリカからも機械を購入し、生産体制を構築。さらに、高品質の時計を製造するためには技術者の育成が急務と考え、21年に尚工舎時計工業学校を設立。60人の生徒を迎え入れた。これが現在のシチズンの礎になっている。

 その3年後の24年に、悲願だった独自設計による国産懐中時計の第一号が完成。山崎と親交のあった東京市長の後藤新平氏が「永く広く市民に愛されるように」との思いで、CITIZEN(市民)の名前をつけた。後藤氏は「市民一人ひとりが市長である」と語ったことでも知られる人物だ。

 経営面での紆余曲折はあったものの、30年にはシチズン時計を設立した。時代は懐中時計から腕時計への転換期。同社も、スイスの中級クラスの時計を見本に試作品を製作後、31年にシチズン時計初の男性用腕時計F型を完成させた。このF型は、57年まで25年以上も製造されるロングセラーとなった。

【世界を制した最薄&エコ・ドライブ技術】

 腕時計は技術との闘いだ。58年にシチズンは、ムーブメント厚3・65ミリ、ケース厚7・5〜8・0ミリの「スーパーデラックス」を投入。薄型への挑戦がここから始まる。

 78年には当時の世界最薄ムーブメントを搭載した「エクシードゴールド」、クオーツとして当時世界最薄の「エクシード」(81年)、光発電時計として当時世界最薄を実現した「ステレット」(2002年)を次々に市場に投入していった。

 一方、70年代には「電池交換が不要の止まらない時計」を目指して、光発電時計の開発を世界に先駆けてスタート。そして76年には世界初となるアナログ式光発電時計を発売した。

「人・社会・環境に優しく、ずっと動き続ける」という意味が込められたその技術の名は「エコ・ドライブ」。電池交換がいらない世界最先端の技術だった。

 そして16年には、〝薄さ〟と「エコ・ドライブ」というシチズンがこだわり続ける2つの技術を融合させた世界最薄のアナログ式光発電時計「Eco Drive One(エコ・ドライブ ワン)」を発表。ムーブメント厚は1・00ミリ、ケース厚は2・98ミリという圧巻の薄さとなった。

 ムーブメント厚1・00ミリを実現するために85個ある部品のうち81個を新たに設計。特に、心臓部とも言えるローターの高さは1・47ミリから0・96ミリとなった。 このとき、レーザー溶接で部品を固定するなど新たな技法を生み出すことにも成功している。

 また、薄くても強度があり、変形しにくい素材として文字板にサファイアガラスを採用。厚さは0・15ミリに抑えている。さらに、薄く繊細な部品に適した新たな接着剤も開発している。

【100周年で技術を結集した新モデル】

 この「エコ・ドライブ ワン」は今年に入ってさらなる進化を遂げた。3月に開催された世界最大の宝飾と時計の見本市「Basel world2018」(スイス・バーゼル)で新モデルを発表。シリーズ初となるスーパーチタニウム™ を採用したモデルだ。

 スーパーチタニウム™はシチズンが極めた独自素材。羽根のように軽く、しなやか。美しくてつけ心地がいいのはもちろん、強度はステンレスの上をいき、キズにも強い。そして金属アレルギーを起こしにくい素肌への優しさもそなえている。時計が人と心地よくつながるために生まれた奇跡のような特徴を持つメタルなのだ。

 ケース径は36・5ミリ(設計値)。男性だけでなく女性にも使いやすいサイズだ。デザインは、高貴で清涼感のある深いブルー、華やかなブラック&ピンクゴールド、軽やかで優しいホワイト&ピンクゴールドの3種類が用意されている。

9月15日に、全国の百貨店や大型店で発売予定だ。

■シチズンお客様時計相談室 フリーダイヤル0120・78・4807 https://citizen.jp/

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