1次産業残渣の処理事業で循環型社会に貢献
地域自治体や漁協などと連携し、道内13カ所に処理施設を展開している「ばんけいリサイクルセンター」。独自の高温発酵処理方法「ばんけい発酵エースシステム」により低コスト・低環境負荷を実現している。
昨年には、洞爺湖町生ごみ堆肥化処理施設について同社の処理システムが採用され施設改修を実施。12月から作業等業務委託を町から受け操業を再開した。順調な操業内容となっており、町では5月に出来上がった堆肥を町民に向け無償配布。町民からも大変喜ばれる結果となっている。
同社では、給食やホテル、旅館などから出された食品残渣でつくられた肥料を地元の農家に提供。その堆肥を使用して育てられた野菜や果物が学校給食の食材などとして利用されている。
これにより循環型社会形成に寄与するとともに、フードリサイクルという形で子どもたちの食農教育・環境教育にも貢献している。
「今後も未利用有機資源としてのバイオマスを、的確な技術をもって良質な堆肥・肥料に再生していきます。そして、これを農業者に広く還元することで、各地域の1次産業における安心の生産活動と、地域の活性化に少しでもお役にたてればと思っています」と大杉章社長。