ほっかいどうデータベース

アサヒ商会

全国53カ所でガソリンスタンドを経営

函館を拠点に多角経営。教育分野で海外にも進出

石油流通事業を主業とする「アサヒ商会」。自社ブランドである「クローバー」の店名を冠したガソリンスタンドや灯油配送などで函館市民にはおなじみだ。

特にガソリンスタンドの数は、北は北海道から南は九州まで全国53カ所に展開する。 これは石油元売りの系列に属さない独立系としては全国最多の店舗数を誇っている。
「安全対策も他社に比べて厳格です。消防法令よりも厳しい内部基準を設けています」と話すのは齊藤巌社長。2015年から同社を率いる。
就任以降は採用や育成に投資。なかでも働きやすい職場づくりに注力することで組織力の強化を図っている。具体的には残業時間の削減や有給休暇取得の義務化、管理職の育成など。

さらに組織体制も刷新した。エリアごとの権限を強化したことで地域の特性を踏まえたスピード感ある意思決定が可能となった。

多角化経営も特徴。ドローン事業や航空機リース事業、ベンチャービジネス投資・育成事業、不動産投資事業などを手がけている。

もともと、1945年の創業当初は荷馬車の製造メーカーだったが、北海道のモータリゼーション化を予見してバイク製造や石油・自動車関連部品の販売に参入。事業を発展させて拡大してきた経緯がある。

レジャーブームの気運が高まるとゴルフリゾート事業にも乗りだし、現在も道内に3カ所のゴルフ場を運営している。

現在は海外教育事業が伸長。東南アジア地域の経済発展に寄与すべく、15年にベトナムに小学校を建設したほか、18年にはインドネシア共和国の首都ジャカルタに小学生を対象とした高度教育センター「IQ education」も開設。英語を用いた算数や数学のプログラミング授業を提供して、現地の小学生の教育を支援している。

地域貢献でも人材育成や教育への取り組みを続ける。函館市内の小学校に英語学習用のAIロボットを寄贈。プログラミング教室の後援を行う。

21年度も業績は堅調だった。常に時代の先を読んだ経営を続け、22年以降もさらなる新分野への参入を模索する。

インドネシアで展開する「高度教育センター」
自社ブランド「クローバー」のガソリンスタンド