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大壮運輸

定期的に新車に入れ替えることも、従業員の確保につながっている

輸送品質と信用力の向上を掲げ社内強化を推進

「大壮運輸」は、雑貨などの生活必需品に特化した輸配送を主事業とする。取引先は国内大手ドラッグストア、スーパーなど。〝モノと想いを載せて走る〟というミッションが高い輸送品質につながり、成長の原動力となっている。

作年度の売り上げは、前年度比109%の増収となり好業績を継続。要因として豊島修治副社長が挙げるのは2つの軸だ。

「1つはドライバーを増員しても高い輸送品質を保つ仕組みづくり、そしてもう1つは会社としての信用力です。この2つをバランスをとりながら向上させることで、3年後、5年後が変わってくる」と豊島副社長は語る。

このため着々と進めているのが財務部門の強化、業務効率化、人材確保・育成だ。例えば、昨年5月には人材育成のためにドライバー教育の専門部署を立ち上げた。

加えてDX化にも取り組む。今年6月に新しい社内管理システムを導入。また、今年からデジタル会計に特化した会計事務所と顧問契約して、財務部門の強化と業務効率化を進める。

豊島副社長は「運行管理業務を少人数で一元管理することが理想ですが、マンパワーだけでは限界があります。DX化で業務の効率化につなげていきたい」と語る。

一方、物流業界では働き方改革関連法による2024年問題が取り沙汰されている。ドライバーの収入減少、物流業者の売り上げ減少などを回避しながら、規制に則った労働環境づくりも必須だ。

「給与水準を下げずに業務時間を短縮するには、業務効率を改善して、生産性を上げることが有効です。さまざまな手法を考えていますが、こうした戦略をしっかりと形にしていきます。足元を固めて、さらなる飛躍につなげていきたいです」と豊島副社長。

豊島修治副社長
第60期全体会議の様子