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大壮運輸

ウィングパワーゲート車。多様な車両を揃え、さまざまな依頼に対応

主軸事業は生活必需品の輸配送
優秀な人材の確保で業績好調

「大壮運輸」は1965年の創業。〝モノと想いを載せて走る〟をミッションとした輸配送が主事業だ。雑貨などの生活必需品に特化して、国内大手ドラッグストア、スーパーなどが取引先に名を連ねる。同社が質の高い輸配送に取り組んできた結果と言えよう。

現在、保有車両は76台、本社(江別市)に加え、札幌、旭川営業所と拠点も3カ所に拡大。ガソリン価格が高騰するなかで前年に続き今年度も増収増益を見込む。好調の要因は、業界が人材難に苦戦するなか、優秀な人材を確保し続けていることだ。

豊島修治本部長は「新車や比較的新しい中古車を、関連の古車販売会社から導入しています。新車を求人広告でアピールしてから若年層の反応が良くなった」と語る。今後はSNSを効果的に活用し、人材確保を進めていくという。

業務のIT化も同社の武器だ。車両状況を的確に把握し、荷主への細かな情報提供を可能としている。さらに、自社整備工場を有しており突然の車両トラブルにも迅速に対応して時間を厳守。顧客の信頼を裏切らない輸送体制を確立している。

物流業界は、働き方改革関連法による労働時間厳守などが施行される「2024年問題」が控えている。このため同社では、積極的な業務の負担軽減や退職金制度の整備など、ドライバーが働きやすい環境づくりにも注力。豊島本部長は「従業員数に占めるドライバー人員の割合は、85㌫が理想ですが現状は70㌫です。2〜3年でこの水準まで引き上げたい」と語る。

具体的にはITやDX化を積極的に進め、少数の事務人員で業務を一元管理する体制を構築する。根幹であるドライバーの確保については、今年4月にドライバー教育専門の部署を発足。新人の育成を強化して定着率を上げていくと同時に、既存ドライバーの底上げも図っていく。

「中継ポイントにもなる営業所の新規開設、倉庫業への進出、M&Aなど今後取り組むべき事案は多いですが、全ての基本となるのは高品質の輸配送を実現するスタッフの拡充です。足元を見つめ、社員が働きやすい環境を構築していく」と豊島本部長は先を見据える。

豊島修治取締役本部長
中期経営計画発表会の会議風景