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サン建築設計グループ

サン建築設計本社

創業20年に向け賃貸マンションメーカーの地歩を確立

賃貸用RC造マンションを中心に幅広い建築物の設計・施工が主事業。多彩な建築技術を所有している希少な業者として、企画会社などから賃貸向けマンションの受注が後を絶たない。2006年の創業以来、RC造マンションの累計棟数は1000棟以上。自社不動産賃貸業も順調で札幌市内に約400世帯を所有する。商業・医療施設などの建設やリフォーム、リノベーションも手掛けており、〝建設・不動産の総合商社〟として事業を拡大し続けている。

22年4月期も勢いは止まらず、売上高は100億7000万円。中村靖哉社長は「物流や在庫、メーカーとの接点を見直した結果、安定した価格で提供できたことが支持された」と語る。

次期もすでに78棟を受注しているほか、5月には本州大手の不動産会社と業務提携を締結し、不動産投資用物件を供給することが決定。また、国内屈指の本州大手マンションデベロッパーともマンション建設の話が進行しているなど、さらなる飛躍が期待される。

一昨年に事業を承継した「ホーム企画センター」(本社・札幌市)を主軸に据えている住宅事業も好調だ。

22年4月期は118棟を供給しており、売上高は48億円を計上した。次期もすでに70棟を受注。期末までに130棟受注を目指している。「スミノイエ」ブランドのフランチャイズを手掛けるフロンティア事業部では、道内外50社と提携するなど、全国展開にも拍車がかかっている。

また21年10月、敷地内に開設した「HOME LABO」(ホームラボ)は、ショールームや飲食スペースなどを備えた新コンセプトが評判。地域住民も自由に利用できるようになっており、中村社長は「当社にとって、施主様や取引先、地域のみなさんはすべてステークホルダー。ホスピタリティをより高めていくために必要不可欠な場所になる」と語る。

同社の躍進の大きな理由が、こうした「すべてがステークホルダー」という中村社長の思いと「志ある処、必ず道あり」という変化を恐れない信念だ。その象徴ともいえるのが協力会社などと連携した独自システムの構築。その1つが、建材・建築資材を安価・安定的に確保するための3PC(サード・パーティー・コンストラクト)だ。「建てる」には「運ぶ」必要があるとして、倉庫車両や物流パートナー企業と協働体制を構築。情報を集約管理することで、スピード配送、倉庫保管から受発注管理まで建材を運ぶ全プロセスをサポートしている。

また07年には、協力会社と安全衛生協力会を発足。より強固なパートナシップが築かれた同会は21年4月に「新・太陽会」へ発展し、会員登録数は発足当時の5倍となる250社に拡大している。さらに北海道の建設業は繁忙期と閑散期がはっきりしているが、協力会社と年間スケジュールを作成することで繁忙期の仕事を閑散期に回すことが可能に。そのため年間を通じて安定的な受注と供給が維持できている。オーナーにはコストダウンで得られる利益を還元し、同社と協力会社は安定かつ継続的に受注・供給ができるため〝三方よし〟が実現しているのだ。

社会貢献活動にも「すべてがステークホルダー」という考えが生かされ、22年3月には「SDGs宣言」を発表。環境配慮製品や省エネ性能の高い製品の採用など、「生活を豊かにする住環境の提供」を柱に6つの方向性で開発目標を設定。働く環境についても、定時での退社や産休・育休制度の徹底、定年後の再就職、顧問医師による健康相談などを実践している。


炭と換気で快適な室内環境を作る「スミノイエ」ブランド


スミノイエ体験型ショールーム「HOME LABO」。
オーガニック料理を提供するカフェも

中村靖哉社長
現在、本社屋に隣接してアネックス(別館)を建設中だ
RC造マンションの累計棟数は1000棟以上。次期もすでに78棟を受注している
ホーム企画センターの住宅事業も前期は118棟を供給する好調ぶりだ