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苫小牧東京重機

同社の代名詞とも言えるオールテレーンクレーン

大型案件への供給を開始するなど、好調な業績を維持

道内重機リースのパイオニアである「苫小牧東京重機」。1973年の設立以来、大型クレーンに特化して、数多くの建設現場へ高性能機種を提供している。

一例を挙げると、北海道新幹線新函館北斗駅、ウポポイ(胆振管内白老町)、木質バイオマス発電所(苫小牧市)など。重機リース分野では欠かせない存在として大林組、鹿島建設や日本通運など全国大手企業が取引先に名を連ねる。顧客からの絶対的な信頼を得ている証左と言えよう。

2022年も勢いは続く。6月には、出光興産北海道製油所(苫小牧市)で行われる大規模な「シャットダウンメンテナンス(SDM)」の工事が開始した。同案件への供給は40年以上にわたって同社が担っており、1現場で1日に数十台の油圧クレーンが使用されている。さらに、9月には現在建設中の道央廃棄物処理組合の新焼却施設(千歳市)へのリースを開始する予定だ。敷地面積は4・29㌶の規模で、煙突の高さは約60㍍にも及ぶ大規模工事で、同社では10カ月にわたりクレーンをリースする。

一方、20年12月からスタートした勇払バイオマス専焼発電プラント建設工事へのリースは、来年1月に終了する予定だ。「工事の遅延などイレギュラーなことも多かったが、やっと終わりが見えました」と宮永学社長は胸をなで下ろして話す。

こうした大型案件に加え、車両保有台数が50台以上という道内トップクラスの強みを生かしたスポットリースにも注力している。1日約30件のスポット現場に対応する機動力の高さも同社の特徴だ。

今後は新分野への参入を視野に入れている。重量物や精密機械などの設備の据付工事にも対応する計画で、工事から重機リースまで一手に担い業容を拡大していくのが狙いだ。

宮永社長は「オペレーターなどの人材育成にも注力する。未来を担う若年層への育成の場としてクレーン免許取得の学校を設立したい」と若手人材の育成と確保にも乗り出す。

道内においてのパイオニア企業として進み続ける同社から、今後も目が離せない。

宮永学社長
道内各地に重機を供給する