ほっかいどうデータベース

會澤高圧コンクリート

第一回地域防災EXPOで披露したザ・ガーディアン

世界とつながり、複数プロジェクトを同時進行

先端技術と圧倒的な技術革新スピードで、業界の最前線に立つ「會澤高圧コンクリート」。その一挙手一投足に世界が注視する老舗コンクリートメーカーだ。

2022年は新年早々、創業100年を迎える35年までに、温室効果ガスのサプライチェーン排出量を実質ゼロにする「NET ZERO 2035」を策定。プレキャストコンクリートメーカー50社、レディーミクストコンクリートメーカー50社へ技術提供を23年3月末までに行う。滑り出しは順調。7月現在でおよそ半数の提携候補が浮上している。

會澤祥弘社長は「こうしたプロジェクトで新たな公共事業の形をつくる」と語る。

独自の防災支援システム「ザ・ガーディアン」の開発は、まさにこの言葉を裏付けている。同システムは衛星撮像データで川幅の経時変化を監視し、降雨予測データと地表面をデジタル化した三次元データを組み合わせて河川氾濫を早期に予測するもの。防災情報を該当地域の住人のスマホに通知するパーソナルなシステムだ。自らが提供するコンクリートインフラの限界を補完する次代のソリューションとも言える。

同社では実用化を加速するため、昨年4月に福島県浪江町と連携協定を締結。今年3月には自社開発の防災用大型エンジンドローンと、ドローンが自動で飛び立つ格納庫の実機を同町庁舎で初披露した。これを皮切りに自治体向け防災テックの標準化を目指す。

国内での動きが際立つ一方、7月からはサウジアラビア政府が進めるデジタル国家プロジェクトにも参入した。住宅の建設プロジェクトにプレストレストコンクリート建築工法やコンクリート3Dプリンターの技術を導入。現地デベロッパーとの合弁工場の着工が今秋にも始まる。並行して同国の若年層100人に国内で教育訓練も実施していく。

「配合や設計図が同じでも個体差が出るからコンクリートは面白い。デジタルを駆使して個体差のある建築部材をありのままに捉えるデジタルクローン建築を実現したい」と會澤社長。コンクリートにテクノロジーを掛け算する独自のイノベーションはとどまる所を知らない。

會澤祥弘社長
ザ・ガーディアンの概念図。避難支援にドローンと衛星の技術を活用