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アークス

2022年9月オープンの「スーパーアークス千代台店」。当期は改装22店舗(業態変更8店舗)も実施した

CGC商品の販売強化や商品構成の見直しで、増収を確保

北海道・東北最大手の地域密着型スーパーマーケットチェーン。2023年2月期の連結決算は、売上高5662億900万円(前年同期比1.7%増、22年2月期の売上高に「収益認識に関する会計基準」を適用したものと仮定して算出した数値)、経常利益164億4400万円(同5.0%減)、当期純利益99億4700万円(同3.5%減)。来店頻度が落ち込み既存店客数は同1.6%減となったが、客単価が同2.7%増となったことで売上高を押し上げた。

経済活動が回復の兆しを見せる一方、スーパーマーケット業界では長引く物価高によって節約志向や買い控えなどの傾向が続いている。

同社では、生活防衛意識の高まりやニーズの多様化に対応するため、PB商品と位置付けているCGC商品の販売を強化したほか、コーヒーやドレッシングなどのカテゴリーマネジメントによる商品構成の見直しを実施した。モーダルシフトなど物流改革による効率化も推進中だ。

さらに、DX推進委員会を軸に新基幹システムを最大限利活用。在庫水準の適正化や仕入れ価格の共有化などを実施した。経費圧縮に向けては、省エネ性能の高い照明の導入といった設備投資を当初の計画よりも前倒しで行った。

なお、函館市の「スーパーアークス千代台店」など2店舗を出店し、4店舗を閉店。これでグループ総店舗数は373店舗となった。

次期も、商品の共同開発や包装資材の見直しなどでシジシージャパンとの連携を強化する。売上高は5820億円(同2.8%増)と増収を見込んでいる。

※単位/100万円(100万円未満は切り捨て)※売上高、営業利益、経常利益、当期純利益における%表示は、対前期増減率
※23年2月期は「収益認識に関する会計基準」適用で、比較対象となる会計処理方法が異なるため、対前期増減率は記載していない
横山清社長