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アウトドアと花を楽しむ夏の「サッポロファクトリー」

来年4月に30周年を迎えるサッポロファクトリーは「SAPPORO FACTORY PARK PROJRCT」を掲げ、誰もが集える居心地のいい公園のような場所を目指す。昨年からは花を楽しむ住民参加型の「マイリトルガーデン」も開催している。

住民参加型企画で創成イーストに花を

1993年4月に開業したサッポロファクトリーは、来年4月に30周年の節目の年を迎える。現在、同施設では新たなテーマとして「SAPPORO FACTORY PARK PROJECT」を掲げている。創成イーストがさらに愛されるまちになるために〝いつも気持ちのいい空気が満ちていて、誰もが集える公園のような居心地のいい場所〟を目指している。その象徴として昨年始まった企画が「マイリトルガーデン」だ。

地域住民に花や土と触れ合う機会を提供するもので、敷地内のプランターを用いて、花を選び、植え、育て、その花を使ったワークショップを実施。学校法人八紘学園や幼児教育に関する活動をおこなっているNPO法人E-LINKなどと連携しながら、創成川イーストエリアに花を添える。

2年目となった今年度は、4月に参加者を募集した。家族連れを中心に21組の応募があり15組が選ばれた。

「マイリトルガーデン」は「春のスケジュール」と「夏のスケジュール」に分かれており、春は4月23日(土)に開始。まずは春の花を植え、5月14日(土)には「さっぽろ花と緑のネットワーク」の協力を得て花の育て方講習を行った。

また夏の花への植え替えは、6月25日(土)に10組が参加。

講師を務めた学校法人八紘学園北海道農業専門学校の中岩和彦氏は「北海道は、春が遅く、夏も短い。本州とは四季の移り変わりが違うため、北海道に合わせた花を選ぶことが大切です」と語る。

参加した家族は、あらかじめ用意されたかすみ草、アゲラタム、ダイアンサス、ペチュニア、サルビア、千日紅、マリーゴールドから好きな花を選び、思い思いに花壇をつくった。

今後は9月上旬に捕植を行ない、その後はワークショップの開催も予定。企画終了後は、育てた花を持ち帰って自宅でも花を楽しめる。

誰もが楽しく集まり、過ごしやすい空間。サッポロファクトリーは、公園のような機能を持ち合わせた商業施設への進化を目指す。

アウトドア専門店 2店舗が札幌初出店

また進化という点では、かねてから展開している2条館を中心にしたスポーツ&アウトドアフロアに新たに2店舗が出店し、さらに充実した。

1店目は、5月28日にオープンした「スノーピーク」だ。新潟県三条市に本社を置くアウトドア用品の国内ブランド直営店で道内では帯広市に続く2店目。札幌では初出店となる。北海道の豊かな資源や周辺環境と連携。地域に根づいた製品の企画開発もしており、サッポロファクトリー限定アイテムも登場している。ラインアップはアウトドアギアだけではなく、アパレルも豊富で、煙突広場を使ったワークショップやイベントの開催も予定している。

もう1店舗は、6月2日にオープンした「オガワグランドロッジ」。100年の歴史を有するアウトドア用品「ogawa」ブランドを展開する。こちらは道内初の直営店で、店内には「ogawa」ブランドのギアからアパレルまで揃えており、高い品質や機能を直接体験できる。キャンプ初心者からヘビーユーザーまで、あらゆるニーズに応えている。

6月25日におこなわれた22年度「夏のスケジュール」のワンシーン。初夏らしい天気のなか、ファクトリー内に参加者の笑い声がこだました
煙突広場を会場におこなわれた「マイリトルガーデン」。カラフルな花が並んだ樽型のプランターが来場者をお迎えしている
道内2店舗目の「スノーピーク」は、2条館1階にオープン
2条館3階の「オガワグランドロッジ」は道内初の直営店