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吉田学園

愛玩動物看護師の養成を開始する

〝熱のある授業〟で、学生一人ひとりと向き合う

1956年の創設から今日まで、3万人以上の卒業生を社会に送り出してきた「吉田学園」。札幌市内に大学1校、大学校3校、専門学校5校を運営している。

専門学校運営では、時代のニーズに応える職業人の養成を目指し、産学連携を強化してきた。近年は高等学校との連携も強化。今年3月には北海道石狩翔陽高等学校、4月には北海道伊達開来高等学校と協定を締結した。

両校に吉田学園の講師が出張して講義を行うとともに、相互の施設や設備の利活用も計画している。高校生の進路に対する意識と学習意欲の向上を図ることが狙いで、〝なりたい自分〟を早期に見つけてもらう〝きっかけ〟を創出する。

この高等学校との協働プロジェクトの実行部隊は吉田学園の講師陣。もちろん専門学校での授業も担っているため多忙を極めるが、講師一人ひとりのマインドが高いのも同学園ならでは。次世代の可能性を広げることを原動力に、日々教育に邁進まいしんしている。

そんな講師陣の行動指針となっているのが、2017年に専門学校グループの講師が一丸となって再構築した「吉田学園の教育基軸」だ。教育実績の裏付けとなる「授業運営」「学生指導」「就職支援」の3つを基本としている。

授業運営に関しては、学習意欲の喚起や高い水準で知識・技能を習得する授業の展開を日々検証している。学生指導においては、柔軟な思考を持ち、前向きに問題解決に取り組むことができる学生の育成を目指している。資格取得や就職率だけではなく、就職先で重視されるヒューマンスキルの向上にも力を入れている。

就職支援についても多様な進路に向けたキャリア教育を行う。講師をはじめ、各部署の職員皆が高い意識で業務にあたっており、すべては学生のため。これは長きにわたって築いてきた吉田学園の文化ともいえるものだ。

一方、「吉田学園動物看護専門学校」では、今年5月に愛玩動物看護師法が施行されるなど新たな国家資格として注目される「愛玩動物看護師」の養成に向けて、「愛玩動物看護師学科(3年制)」の設置を決定した。23年4月のスタートに向け現在、学生募集も開始している。

同国家資格は、動物看護師の資質向上や獣医療の普及・向上を目的に設けられたもので、ペットブームにおける犬や猫の飼育数増加が背景にある。これまでも認定資格として動物看護師を養成してきたが、今後は愛玩動物看護師の養成にシフト。引き続き動物医療の発展に寄与していく。

吉田松雄理事長と渡 祐美子北海道石狩翔陽高等学校校長
北海道伊達開来高等学校と協定を締結