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池上学院高等学校

札幌市豊平区の本校

道内主要都市に8キャンパス。池上メソッドで協調性も育む

2004年開校。札幌に本校を置く道内唯一の私立通信制高校だ。「わかるから楽しくなる。楽しくなるから好きになる」という独自の教育法〝池上メソッド〟は全国的に注目されており、いじめや家庭事情など、さまざまな理由で勉学の機会を逸した子どもたちに手を差し伸べる教育を実践。教育弱者救済の理念により〝奇跡の大逆転〟を果たした卒業生は4700人を超える。

現在は、札幌本校に加え、函館、旭川、帯広、釧路、北見、室蘭、苫小牧の道内主要都市にキャンパスを開設して全道で約1000人の生徒が学んでいる。

各エリアのキャンパスには、地元で長年教育に携わってきたベテラン教員を配置して地域に根ざした教育が実践されている。長年にわたり、さまざまな事情や悩みを抱える子どもたちの受け皿としても機能しており、他校から入学相談が寄せられるケースも多い。

主に自宅で学習する通信タイプのコースの学習方法は、「レポート学習」と年間20日程度の「スクーリング登校」の2種類を設定。個々人の心身状況に合わせたペースで学習できる。

また、全道のキャンパスに新設した「集中スクーリングコース」はインターネット教材の視聴により、年間20日の登校を10〜15日に短縮。遠隔地に住む人や仕事に就いている人にも就学しやすい環境が整えられている。

一方、札幌本校では全日型5日通学タイプの「総合コース」を設置。個々の到達度に合わせた習熟度別カリキュラム(国数英)で着実に学力の向上を図っている。

特に1学年は同校のオリジナル授業「基礎科目(国数英)」を実施。1クラス約25人という少人数制で、基礎学力をしっかり身につけるほか、放課後の講習などサポート体制も充実している。クラブ活動も活発に行われているほか、修学旅行や学校祭などの行事もあり、協調性やコミュニケーション能力の向上も図られている。

池上泰代校長は「コロナ禍で教育現場ではICT教育が加速し、非接触で進められる学習技術が進歩した。一方、非接触こそのコミュケーション力の重要性を実感した。今後も本校では人とのつながりを大切にした教育を行っていきたい」と語る。

学校説明会や個別相談会、体験キャンパスを随時開催しており、ホームページで確認できる。

全道で約1000人の生徒が学んでいる
池上泰代校長
1学級は約25人の少人数制を採用
一般コースでは個別指導形式のスクーリングを実施