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藤女子中学校・高等学校

マスク着用の条件付きで合唱コンクールを実施した

感染対策を徹底して学校行事再開、生徒の成長を促す

道内唯一の女子完全中高一貫校「藤女子中学校・高等学校」では、「生徒の学びを止めない」を合言葉に、コロナ禍でも安定した授業を行っている。その姿勢は学校行事にも表れており、この5月には3年ぶりに合唱コンクールを実施した。
「家での個別練習が中心で本番もマスク着用。制限された中でも生徒会を中心にアイデアを出し合い、生徒たちは最適解を見つけ出しています。学校行事は人間的な成長を促すうえで必要です。表彰式でも騒ぐことなく拍手で対応。生徒たちは十分にウィズコロナを理解しています」と石川直美校長は頬を緩める。

修学旅行も実施し、今年はイギリス研修にも8人が行く予定だ。
「安全だけを考えていては良い教育ができません。今後もできる限りリスクを排除して学校行事を実施したい。これができるのもご家庭の協力、理解があるからです」(石川校長)

それだけにコロナ対策は徹底している、登校前には検温の結果を保護者がオンラインで入力。学校では生徒たちが検温結果を持参、さらに玄関のサーマルカメラでもチェックする。教務システムと家庭をオンラインでつなぐことで行動履歴を把握している。なお、発熱やかぜ症状があった場合は家庭での待機とし、元気な生徒はリモートで授業に参加している。

中学生にとって長時間となる65分授業だが、インプットとアウトプットを織り交ぜて集中力を持続させている。教員たちが工夫をしながら授業の質の向上に努めることで進学実績も安定している。 

2022年度は国公立大学に16人が合格。北海道大学、札幌医科大学などの医学部へ進む生徒もおりハイレベル。海外大学にも4人が合格した。道内私立大学では姉妹大学の藤女子大学77人を中心に152人、道外では早稲田、上智、立教、青学などの難関校をはじめ39人が合格した。単に偏差値で大学を選ぶのではなく、生徒それぞれが自分で進むべき道を見つけ、目的意識を持って進学している。
中学入試は札幌、旭川、北見、釧路、帯広で実施。「英検加点選考」も導入している。

創立100周年記念事業の「クサベラ・レーメ記念奨学生特別選考」も継続。成績優秀な受験生に返済義務のない奨学金を給付する。「奨学生A」には入学金のうち20万円と、授業料のうち毎月2万円が3年間給付される。

なお、学校見学会や寄宿舎見学会は、社会情勢に合わせて柔軟に対応する、詳しくは都度、同校ホームページでチェックを。

永田淑子理事長(左)と石川直美校長