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生活プロデュース

宮下通オフィスのエントランス

新部署設置など〝社内強化〟をテーマに前進

「生活プロデュース」は賃貸住宅・アパートの管理、仲介や不動産売買を手掛ける。創業の地である旭川市を中心に、道北エリアで広く事業を展開。物件管理数は1万484戸(2022年4月現在)で、道内5番目(21年7月現在、全国賃貸住宅新聞調べ)の規模だ。

近年は〝社内強化〟を推進し着実に前進を続けている。例えば、15年には賃貸仲介に特化した子会社「生活プロデュースリーシング」を設立。賃貸仲介FC「不動産のビッグ」を手掛け、現在5店舗を運営している。グループ内で管理部門と賃貸部門を分けることで顧客満足と機動力の向上に成功している。

20年には、広報やCRM(顧客関係管理)、DX化を推進する新部署「ソリューション室」を立ち上げた。企業PR動画の作成などを外注せず社内で完結できるようになり、自社のYouTubeチャンネルの動画更新頻度も向上しイメージアップにも貢献している。また、不動産管理を一元化できるオーナー向けアプリも導入。収支報告や送金明細、入居募集状況などがアプリ内で簡単に確認できると好評を得ている。

さらに、昨年12月には人事や労働に関する事案を一括して担う「労務人事室」を新設した。グループ全体の採用活動から新入社員のOJT研修も担当し、業務の効率化や教育制度の底上げを図り、成長スピードを加速させていく方針だ。

加えて同月に、入居者や家を探す人の多岐にわたるニーズに応えるため「カスタマーセンター」も設置。完全非接触をテーマに、リモートを活用した新しいスタイルの部屋探しを提供している。「非対面でのサービスやDX化は、新型コロナウイルス流行以前から構想していました。現在もソリューション室では管理物件向けの入居者専用アプリの開発計画が進んでいるなど、今後も社内基盤の強化を進め多角的に事業を展開していきたい」と神幸博社長は話す。

こうした社内強化の一方、「スポーツの力で地元を盛り上げたい」という神社長の強い思から、同社では19年からバドミントンチーム「フォレストウィングス旭川」のメーンサポーターも務めている。選手3人が同社に所属。近年は全国大会へ出場するなど着実に力を付けているチームだ。「旭川を盛り上げて人口の流出を防ぎたい。地域発展の一助になれば」と神社長。

左からソリューション室の松岡智裕チーフ、カスタマーセンターの宮前亜沙美氏、労務人事室の倉金伸武主任
同社のYouTubeチャンネルトップ画面
「フォレストウィングス旭川」の3選手も同社に所属