ほっかいどうデータベース

北関電気工事

関電工全国技能大会の練習を通じて技能力向上を図る

高い技術力を末永く継承。労働環境整備で人材確保

電気設備工事業の国内大手、関電工(本社・東京都港区)の協力会社として1970年に設立。以来、札幌市近郊を中心に電気工事を請け負う「北関(ほっかん)電気工事」。建物の電気設備を構築する内線工事が主力で、関電工のほかゼネコンや官公庁などから年間500件以上を受注する。

関電工から技術を供与されており、社員全体の技術力の水準は高い。さらに、技能レベル向上のため、関電工主催の全国技能競技大会にも参加。社内には配線工事の訓練用作業板も完備するなど、全社的な技術力強化を図っている。

働き方改革が建設業界に適用される2024年が迫る中、建設業界では労働環境の改善が急務とされているが、同社ではこれに先んじて改革を実施。例えば、全社員の午後6時退勤を目標に、社員の勤務状況を勤怠ソフトで管理し、残業時間が50時間を超えると個人のパソコンに通知する取り組みは、工程見直しや効率化につながっている。このほか、3月の個人面談により社内問題の改善も行うなど社員からも好評だ。

また、福利厚生も拡充。社員が病気で入院した際に、入院費を全額負担する。岡崎義勝社長は「人間は身体が資本。人材不足が叫ばれる昨今、社員を大切に長く働いてもらえる環境づくりが必要」と語る。

今後は、女性や電気科以外の学生も積極的に採用し、勉強会など育成環境も拡充、100年企業を目指していく。 

岡崎義勝社長