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石田兼松八興建設

石田一彦社長

多角的経営と多様な人材確保で経営基盤を強化

「石田兼松八興建設」は3社の関連会社を抱えており、土木、建築、緑化工事などの建設業に加え、運送業、輸入雑貨販売など業容は多様だ。旭川市で創業した土木業の石田土建が、運輸・除排雪業の兼松建設、造園・緑化、土木業の八興土建の2社を合併統合、さらに輸入雑貨販売の「ネオ・カプセル」と資本提携を結んだことで、現在の多角経営に至った。

「3社の人材やノウハウを引き継いだことで規模の拡大はもちろん、高単価な仕事の受注や異業種進出など、業容を一気に拡大する転機となりました」と石田一彦社長。

建設業界では人材不足が深刻化し、外国人技能実習生の受け入れが増加しているが、同社では実習生の受け入れに加え、3年前から女性社員の増強や外国人正規雇用も実施。人材不足解消への一手としている。

今年度は「事業の現状把握から新世代構築」を目標に経営基盤の強化を掲げる。

その1つが、SDGsやダイバーシティ、健康経営などを通じて環境変化に打ち勝つ企業体力作り。2つ目が次世代を担う多様な人材へ経営業務の継承。3つ目が働き方改革の推進と生産性向上の両立だ。同社では、この目標実現のため、札幌営業所の受注拡大や輸入雑貨販売の「ネオ・カプセル」の販路拡大などを強力に推進する計画だ。

石田社長は「時代の変化に即応できる体制作りのため、経営基盤の強化と事業承継による進化を継続し、息の長い企業を目指していきたい」と意気込む。