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小鍛冶組

スピードスケートのウイリアムソン・レミ選手(中央)も採用

充実した教育制度やアスリート雇用で若手が躍動

とび・土工の専門工事業者「小鍛冶組」。建物の基礎や躯体工事の道内大手で、札幌市内を中心に大規模再開発やニセコ地区のリゾート開発事業など多くの得意先から工事を受注する。

積極的な若手採用で知られる。2016年以降は毎年新卒を採用している。今年も大卒1人、専門卒1人、高卒1人の計3人が入社した。

採用担当の大谷翔平課長は「入社後まずは現場代理人を目指して勤務します。その後、本人の意向や適正に合わせて、とび・土工といった現場作業員や重機オペレーター、ダンプ運転手などに進むこともできます。いずれも5年目には建設現場の中心で活躍できるような指導、教育体制を整えています」と語る。

若手の育成に力を発揮しているのが独自のOJTプログラム「KOKAJIアカデミー」だ。座学から実地教育まで定期的に実施するもので、内容は社会人のマナーやコンプライアンスの指導、資材や重機などを用いた土工事や仮設工事まで多岐にわたる。

また、スポーツ活動を支援する取り組みとして道内在住のスポーツ選手の受け皿になるべく〝アスリート雇用〟にも力を入れている。同社の軟式野球部には元高校球児らが多く勤務しており、働きながらも野球を続けたいという若者のサポートになっている。

今年度からは新たに「KOKAJI SPEED SKATING TEAM」が発足した。道内出身でこの春大学を卒業したウイリアムソン・レミ選手を採用する。次の冬季五輪出場にも期待がかかる。

このほか、春から作業着を一新する。同社では福利厚生として全国に先駆けて、18年からミズノ社製のワークウェアを導入したことで知られるが早くも後継モデルを導入。防寒と速乾など機能性に優れており、快適で軽くて動きやすい。現場作業の効率化にも貢献できる。

研修では座学にも力を入れる
入社後は重機のオペレーターを目指すこともできる
今年導入する新型のミズノ製ワークウェアを着用する大谷翔平課長