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あすか税理士法人

さまざまなツールやサービスを活用して顧客や自社の業務効率化を実現

企業のDX化を支援。自社の業務効率化や採用にも生かす

「あすか税理士法人」は、中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を支援。業務のプロセスやシステムの見直しに貢献している。

「DX化は市場にあるサービスを組み合わせるだけでも効果があります」と米田明広税理士。
例えば、情報共有や報告連絡にはチャットワーク、オンライン会議にはZOOM、ドキュメント管理にはドロップボックスなどがある。無料のサービスもあり電話やメールよりも迅速だ。

クラウド会計を導入すれば経理の自動化ができる。ネットバンキングやカード決済などを組み合わせることでより効果を発揮する。

またTDS(証憑ひょう書類ストレージサービス)は、電子帳簿保存の手間を簡略化できる。

さらに「経理担当が辞めてしまった」「会計事務所が廃業した」という不測の事態にも対処できる。将来的には経理部を置かないという選択肢も可能だ。

あすか税理士法人では、これらを活用して自社内のDX化も進める。例えば在宅勤務者に1人1台のモバイルパソコンとデュアルモニターを支給して打ち合わせや商談を効率化した。情報発信として公式ラインやユーチューブも活用する。

また、道内他事務所に先駆けて分業化・専門化を進めている。特に「資産税部門」は有名だがこのほかDX化の一翼を担う「システム部門」には会計システムのベンダーで勤務したSEらが在籍する。「審理部門」では国税OBの税理士が複数おり、税務調査の交渉で活躍している。

これらは顧客のみならず、働き方改革や採用・育成面にもメリットがある。不慣れな業務に当たることが減り、長時間労働や、それを原因とする離職がおきにくいからだ。
「万が一ミスがおきても、グループチャットを活用することで新入社員をフォローできる体制を整えています」と米田税理士。
これによって採用も好調。現在は4人のインターン生を受け入れており、将来税理士を目指す社員が10人勤務している。
「税理士試験の合格には切磋琢磨できる仲間が必要です。DXを通じた働き方改革で働きながら学べる環境も構築できました」と米田税理士。

職員向けの研修にも力を入れる