ほっかいどうデータベース

手稲渓仁会病院

地域医療支援病院、DPC特定病院群としての役割も充実させている

急性期総合医療と専門医療診療科を展開する基幹病院

〝地域住民及び利用者から信頼され、質の高い効率的な急性期総合医療サービスの提供〟をミッションとして1987年に開院。現在は35の診療科を展開。総病床数は670床。救命救急病床30床、脳卒中ケアユニット15床など、専門的な病床も充実し、札幌西部、石狩、後志エリアの基幹病院として急性期総合医療と専門医療を提供している。

 2022年度(22年4月1日~23年3月31日)の1日の平均外来患者数は1137人、年間手術件数8413件、年間消化器内視鏡検査数1万1902件、ドクターヘリ出動回数279件(出動要請638件)など、地域医療への貢献度は高い。

 先端治療への取り組みにも積極的だ。例えば心臓血管系疾患においては、開胸することなく人工弁へ置き換える「経カテーテル的大動脈弁留置術(TAVI)」を、14年6月に道内で初めて実施。症例数は23年10月末時点で400例となったほか、泌尿器科での「鏡視下手術支援ロボット」の症例数も22年に1400例を超えている。

 一方、がん診療体制の強化も着々と進めている。

 19年には強度変調放射線治療(IMRT)専用治療装置を導入。高速素粒子から発生するX線や電子線で治療を行う装置との2台体制で治療が行われている。

 また、20年1月には「がんゲノム医療連携病院」の指定を受けており、北大病院と連携しつつ網羅的遺伝子検査を実施するなど、幅広いがん腫の治療に対応できる体制を整備。さらに21年1月からは臨床遺伝専門医が常勤し、難治がんに挑戦する体制も整っている。

 このほかの診療科でも専門医の招聘も積極的に行われ、21年には不育症の専門医に続き、脊椎の専門医が着任。先天性から事故などによる後天性の脊椎疾患の治療も行っている。

●診療科目
内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、外科、呼吸器外科、乳腺外科、心臓血管外科、整形外科、脳神経外科ほか全35科

●受付時間
月〜金 8:30〜11:30 救急は24時間・365日体制

古田康院長
強度変調放射線治療(IMRT)専用治療装置
ドクターヘリの出動は279件(2022年度)