ほっかいどうデータベース

マルハニチロ 北海道支社

缶詰を筆頭にさまざまなヒット商品を世に送り出している

冷凍中華シリーズが好調。水産資源の確保も推進

 世界各国に拠点を有する国内水産大手。22〜24年までの中期経営計画ではブランドステートメントである〝海といのちの未来をつくる〟を掲げている。

 コロナ禍でニーズが高まったグロサリーや冷凍食品は引き続き好調を維持。在宅勤務から出社に切り替わる会社員も多く、グラタンやメンチカツなど、弁当用のおかず分野が特に伸長した。

 加えて、炒飯やラーメンなどの冷凍主食類の強化も図っている。中華街シリーズでは人気商品の「五目あんかけ焼そば」、「横浜あんかけラーメン」を筆頭に、「あら挽き肉しゅうまい」や「牛肉オイスターソース焼きそば」などを23年にリリース。高まる中華人気に対応した。

 村本泰生支社長は「コロナ禍が収束し、飲食店のにぎわいが戻ったことで業務用冷食分野も堅調に推移しました」と振り返る。

 一方で、創業から国内で高いシェアを維持し続けているのが水産缶詰だ。道産水資源の全国供給を加速させるため、マルハニチロ北日本・釧路第三工場では缶詰の「いわし蒲焼き」を中心に、23年10月からは新商品「さばの照り焼き」の製造も開始した。

「水産資源は無限ではありません。これからは欧州や北米のように〝捕れても捕らない〟というスキームが必要となります。農水省や大手水産会社、地場の水産卸企業と協力し、資源管理にも注力していきます」と村本支社長。

村本泰生支社長
「五目あんかけ焼そば」(右)と「横浜あんかけラーメン」はロングセラー冷凍食品