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吉田組

重機オペレーターが効率的に作業を進める

街づくりに欠かせない解体業に従事。次代の育成にも注力

北海道新幹線の札幌延伸や2030年の冬季オリンピック・パラリンピック招致を見据えて、札幌中心部の再開発が活発な中、解体工事の必要性が高まりを見せている。

1984年設立の「吉田組」は、公共施設をはじめ、オフィスビル、テナント、ホテル、病院など、幅広い構造物の解体を手がけている企業だ。

計画に基づいた迅速かつ正確な工事に対する信頼は高く、案件は大手ゼネコンからの直接依頼がほとんど。1年を通して安定した受注を獲得している。

解体の手法には、重機を用いたものや人力でコンクリートを削る「り」、建物の内装全てを解体して構造体のみにする「スケルトン工事」などがあり、現場に合わせた作業が必要だ。

同社の職人は1つの技術に特化せず、重機・ダンプのオペレーターや施工管理など、さまざまな技術を兼ね備えている。

重機は高所の解体作業に適した専用機、バックホウ、ジョークラッシャーなどを複数台保有。マルチプレーヤーな職人と重機の活用で、あらゆる現場に対応する体制を敷いている。

工事は騒音や振動、粉塵発生の抑制、事故の防止を徹底。建築物の中には、アスベストや六価クロム、鉛などの有害物質が付着しているケースもあるため、細心の注意を払う。

吉田厚志社長は「現場の進捗状況や安全対策の確認を目的に、定期的な現場の視察を徹底している。状況に応じて人員や重機を流動的に配置することで、品質管理に努めています」と語る。

また、業界の発展を目指して、次代を担う人材育成と働きやすい環境整備にも注力。ベテラン職人によるマンツーマンの指導、資格取得にともなう費用の全額負担、安全対策講習会の開催、有給休暇の積極的な取得推奨などを徹底している。

さらに職人との個人面談も実施。ヒアリングした内容によっては、改善につなげている。

「人材育成や技術の研さんなど、解体業の発展のために全力を注ぎます」と吉田社長は語る。

高所の作業に適した重機(右)と職人がチーム体制で作業に従事
吉田厚志社長
人力で解体する「斫り」