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高瀬工業

多数の20~30代が活躍

目指すは真の〝いい会社〟。社員と真摯に向き合う

農業土木工事を主事業とする「高瀬工業」。道内一の米どころとして知られる空知エリアを中心に、農地整備を数多く手がけ、高い施工品質で元請け企業や農家から厚い信頼を獲得している。

特に本社を構える美唄市周辺は泥炭地が多く、整地には高い技術が求められるという。

高瀬健秀社長は「当社では水はけを改善する『トレンチャー』と呼ばれる特殊な排水掘削機など、さまざまな最新重機を導入しています」と話す。3月には「超湿地ブル」と呼ばれる25㌧の大型ブルドーザーも購入した。こうした設備投資は施工品質を追求するため。避けては通れない技術の伝承にも取り組んでおり、次世代の人材育成に力を入れている。

「ICT化も進めていますが、重機を操縦するのはあくまでも〝人〟。建設業界に少しでも寄与すべく、一流のオペレーターや現場管理者を養成しています」と高瀬社長。

4月には新卒者2人が入社するなど、人材の拡充も進めている。

「社会人として初めて働く会社は、今後の仕事観に多大な影響を与えるケースが多い。礼儀・礼節はもちろん、仕事への責任感や人間的成長を促すことも我々の役割であり責任」と高瀬社長は力を込める。

社員が安心して働ける環境づくりにも取り組んでおり、今年2月には北海道の「令和4年度北海道社会貢献賞(建設雇用改善優良事業所)」を受賞した。従業員に対する各種資格取得支援や独自の評価制度、社宅や社用車などの福利厚生、ICTの活用による働き方改革の推進などが評価された。

「過去に離職が相次いだ時期もありましたが、数年かけて試行錯誤を重ね、今回の受賞につながりました。まだ〝いい会社〟と胸を張れませんが、〝いい会社を目指している会社〟であることは事実です。今後も社員と真摯に向き合い、一歩ずつ進んでいきます」(高瀬社長)

冬期間は美唄市民の生活道路となっている市道の除雪を担うなど、地域貢献も同社のテーマ。地元の高校や公共施設、医療施設への寄付なども継続している。

 


 

■オペレーター部
瀧谷 恋さん

掘削作業などで用いられる重機を操縦しています。4月で入社から1年が経ち、昨冬はショベルカーで除雪作業も経験しました。悪戦苦闘する中で先輩方が助けてくれました。オペレーターとして未経験で入社しましたが、免許もすぐに取得させてもらい、感謝しています。操縦できる重機の種類も増えてきて、少しずつ自信も付いてきました。充実した毎日を過ごせています。

農業土木に豊富な実績を誇る
3月に新規導入した「超湿地ブル」
高瀬健秀社長