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西野学園の農福連携事業が文科省のモデル事業に採択

農福連携を学ぶため、就農体験を実施

専門学校運営の「西野学園」(本部・札幌市)の農福連携事業が、文部科学省のモデル事業として採択された。産学官が連携した画期的なプロジェクトとして注目を集めている。

労働力不足や担い手不足、高齢化が深刻化する農業分野に、国をあげて障がい者を就農させる取り組みが「農福連携」。障がい者の社会的地位向上も期待されているが、農業の知識を有するソーシャルワーカーはまだ少なく、知識不足からミスマッチも起きている。

そんな中、ソーシャルワーカーとして必須の国家資格「社会福祉士」の養成校で、西野学園が運営する「札幌心療福祉専門学校」では、今年度から農福連携を学ぶ「フィールドワークコース」を開設。余市町の農園で就労支援事業も行う「水尻農園」や、農業・福祉分野のコースを設ける「北海道余市紅志高等学校」などと連携して策定した独自の教育プログラムが、10月に文部科学省の「地域活性化のための農福連携人材育成事業」に採択された。

初年度となる現在は、農業の現状や食品流通に関する座学、就農体験などを実施中で、かねてより来年度の2年次から本格的に農福連携を学ぶカリキュラムをはじめていた。今回のモデル事業も来年度からのスタートとなり、絶好のタイミングでの採択となった。

本格稼働に向け、同校では前述の協力機関や余市町、カゴメ(本社・愛知県)などとコンソーシアムを組成し、授業方針や実習、学生交流などの詳細をブラッシュアップ中。産学官が連携した画期的な取り組みとして業界内外から注目されている。

農家の話に熱心に耳を傾ける学生