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ヒシエヌ西村工業

クレーンを使い鉄骨を組み立てていく

創業70年は目前。品質と技術力の高さで更なる高みへ

建造物の建設や機械部品の加工などに欠かせない鉄工業。特に建物を建てる上で骨組みとなる鉄骨部分は高い加工技術が求められる。その名の通り建物の〝骨〟にあたる鉄骨の強度や耐久性が建造物の性能を左右するからだ。

1952年創業の「ヒシエヌ西村工業」は、鉄骨の加工、組み立てのスペシャリストとして知られる1社だ。年間で約30件の現場へ鉄骨を供給し、加工量は月間で400トンに上る。

道内の商業施設や学校、プラントなど数多くの建造物に鉄骨を供給。その一例を挙げると複合商業施設のブランチ札幌月寒(札幌市)や函館蔦屋書店(函館市)、新千歳空港(千歳市)の自走式駐車場のほか、直近では札幌市内での「北8西1地区第一種市街地再開発事業」へも供給している。

最大の特徴は製品の品質の高さだ。西村文利社長は「鉄骨には高い精度と品質が求められます。当社の生産工場では、CADシステムや溶接機器など、先端技術を取り入れ独自の鉄骨生産体制を確立しています。加えて、厳格な社内検査や診断を繰り返し行い、常に市場に満足してもらえる製品のみを提供しています」と自信をのぞかせる。

技術力にも定評がある。大量生産、人件費削減、効率化などから溶接加工にロボットを用いることが主流となっているが、同社は熟練した職人の手で丁寧に仕上げていく。
「業界ではロボットの導入が進んでいますが、繊細で難しい溶接加工は今も熟練の職人技に敵いません」と西村社長。

こうした技術は顧客の信頼へと繋がっており、東日本大震災の際の仮設建物にも鉄骨を供給するなど、道外でも高く評価されている。取引き先も大和リース(本社・大阪府)や鉄建建設(本社・東京都千代田区)など大手企業が多く名を連ねる。

西村社長は「会社の進化は従業員のレベルアップだと捉えています。日常の業務から必要な知識と技術を学ぶとともに資格取得のバックアップも行っており、個々がさらなる高みを目指している。来年は創業70年ですが、100年続く永続企業となるためにも常に社会に必要とされる企業であり続けたいです」と話す。

溶接作業は同社が最も得意とする分野だ
西村文利社長
社屋には自社工場が隣接している