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生活プロデュース

導入した「セールスフォース」のサンプル画像。すべての管理を一元化できる

社内強化と地域貢献の2つをテーマに発展を続ける

「生活プロデュース」は賃貸物件の管理、仲介や不動産売買を手掛け、旭川市内で賃貸仲介FC「不動産のビッグ」を5店舗運営している。道北エリアを中心に、管理物件は1万700戸以上(2023年4月現在)にのぼる。

この数は道内5番目(22年8月現在、全国賃貸住宅新聞調べ)の規模で、道北圏ではトップシェア。地場大手の総合不動産会社として存在感を示している。

ニーズを的確に捉え続けている同社では〝社内強化〟に着手。近年は、基盤強化に努めている。

例えば20年には、広報やCRM(顧客関係管理)、DX化を推進する部署「ソリューション室」を設置し、セールスフォースの導入を行った。

同システムは営業やマーケティング、カスタマーサービスなど、社内すべての部門を1つのプラットフォームで一元管理するもの。管理戸数や入居率、売り上げといった業務上のあらゆる数字をリアルタイムで全従業員が共有できる。

神幸博社長は「数字を手作業で入力するなどの〝無駄〟を無くしたいと考えていました。社員全員にリアルな数字を把握してもらい、効率を追求して会社の成長スピードを引き上げるのが目的です。今後は独自の管理システムを開発して、同業社にも販売していく計画です」と話す。

〝企業の成長には、地域から必要とされることも重要〟という考えから、今年3月24日にはSDGs宣言を行った。6項目を重点項目として掲げ、地元である旭川市の活性化に重点を置く。

その1つが地元スポーツチームへの協賛だ。プロバレーボールチーム「ヴォレアス北海道」やバドミントンチーム「フォレストウィングス旭川」、プロアイスホッケーチーム「ひがし北海道クレインズ」のスポンサーを務めている。

特に、フォレストウィングス旭川はメーンスポンサーとして支援している。元々、同社のバドミントンクラブとして、19年に発足したのがチームの始まり。22年には一般社団法人化した。旭川市初のバドミントンクラブチームとして話題を呼んだ。

「今年1月には当社が主催して、旭川市内で初となる『ひがし北海道クレインズ』の試合を実施しました。多くの市民に喜んでいただきました。今後も積極的に地元を盛り上げたいです」と神社長は語る。

「不動産のビッグ」を5店舗運営している
「フォレストウィングス旭川」の宣伝写真