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JLPGAツアー 第12回ニトリレディス開催

稲見プロには優勝賞金1800万円が贈られた

ニトリホールディングスが創業の地、北海道を全力応援

無観客ながら、新しい試みなどで話題に

JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)ツアー2020-21シーズン第39戦の第12回「ニトリレディスゴルフトーナメント」が8月26日(木)から29日(日)に小樽カントリー倶楽部(小樽市)で開催された。

12回目となった今大会の賞金総額は1億円(優勝賞金1800万円)。メジャー大会と同様の4日間開催など、国内女子プロゴルフツアーを代表するトーナメントとして成長している。出場選手は、東京2020大会の女子ゴルフ銀メダリストの稲見萌寧プロをはじめ、ニトリ所属のホステスプロとして3週連続優勝をかけた小祝さくらプロ(北広島市出身)など、トッププロが名前を連ねた。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため昨年に続いて無観客での開催となったが、前年より全長が80ヤード延びてツアー最長の6775ヤードとなったほか、国内女子ツアー初の試みとして16番ホールをパー4とパー5で使い分けるなど、話題の多い大会となった。これは世界のメジャー大会に通用する選手の対応能力を鍛えるという目的もある。

こうした高い難易度のコース設定や風の影響もあり大会は白熱。4日間の激戦の末に稲見萌寧プロが通算16アンダーで逆転優勝しシーズン7勝目をあげた。

稲見プロはインタビューで「キーホールは16番。あれほどの難易度でパーセーブできたことが本当に大きい。ツアー屈指の難コースで勝てたことはうれしいです」と笑顔で話した。

北海道活性化の貢献活動を数多く実施

この「ニトリレディスゴルフトーナメント」は2010年に初開催。似鳥昭雄会長兼CEOが「創業の地である北海道に恩返しをしたい」との思いで、大会の主催を決断したもの。

この他にもニトリホールディングスでは、北海道の活性化を願い、さまざまな社会貢献活動を実施。「夕張市を桜の名所に」との思いで行った桜の植樹、北海道日本ハムファイターズのオフィシャルスポンサー、北海道マラソンのメーンスポンサー、文化や芸術、伝統の発展や継承のために「公益財団法人似鳥文化財団」を発足、20世紀初頭の北海道を支えた小樽市内の4つの建物などで美術品や工芸品の展示公開をする「小樽芸術村」の開設、未来のIT人材の育成に向けて北海道、札幌市、北海道大学と連携を締結した「みらいIT人材」、小樽市のシンボル的施設である銀鱗荘の事業承継、小樽「オタモイ」跡地の再開発支援、さらに似鳥会長個人としても、後継者で困っていた余市町の老舗観光果樹園の経営に参画し開設した、「ニトリ観光果樹園」を応援し、地域に貢献しているなど枚挙に暇がない。「ニトリレディス」は、北海道の活性化に貢献するため、あらゆる角度から支援を続ける同社の活動の一環だ。

道内外の人脈が勢揃い。貴重な交流の機会に

残念ながら今年も中止となったが、同大会の名物となっているのが大会の前日におこなわれるプロアマ大会とその前夜祭だ。
元首相や歴代の経団連会長、日本を代表する企業のトップや政治、文化・芸能・スポーツ界からの超VIPが全国各地から北海道に集結。毎年、プロ野球のオーナーや球団社長がズラリと並ぶ光景に「オーナー会議よりオーナーが顔をそろえている」と宮内義彦オリックスシニア・チェアマンが驚いたというエピソードからも豪華な顔ぶれであることが分かる。

「日本経済の中枢を担うメンバーが北海道で一堂に会することで、中央政財界と道内経済界の橋渡しとしての役割も果たしたい」という似鳥会長兼CEOの思いが結実したもので、多彩な人脈を持つ自身がホスト役を務める。道内経済界にとっても貴重な交流の場ともなっている。

Special Interview

北海道を熱く盛り上げるために
全力を注ぎたい

似鳥昭雄
(ニトリホールディングス会長兼CEO/ニトリレディス大会会長)

――「ニトリレディスゴルフトーナメント」は今年で12回目の開催となりました。北海道でJLPGA公認の女子プロゴルフトーナメントを開催しようとした経緯と大会への思いについてお聞かせください。

似鳥 ニトリ発祥の地である北海道に何か恩返しをしたいとずっと考えていたことが始まりです。私の趣味がゴルフですし、選手の皆さんには北海道の雄大な自然の中で競ってもらいたいという思いが大会開催のきっかけになりました。

――似鳥文化財団、小樽芸術村、ニトリ観光果樹園、みらいIT人材育成など、北海道への恩返しは続いています。

似鳥 北海道が少しでも元気になってほしいとの思いが少しずつ形になっています。今は全国各地、海外では中国などにも出店し753店舗(8月30日現在)を展開していますが、全ての出発点は1967年に札幌市北区新琴似で創業したニトリ家具店であることはずっと変わりません。北海道に育ててもらった恩を忘れずに、これからも活動していきたいと思っています。現在は、新型コロナウイルスの感染拡大で「札幌・すすきのサンバカーニバル」など中止している活動もありますが、コロナが落ち着いたら活動を再開していきたいです。

――そのコロナの影響で、2年連続でニトリレディスは無観客での開催となりました。

似鳥 非常に残念ですね。北海道を元気にする大会ですので、たくさんのギャラリーに存分に楽しんでもらいたいというのが正直な気持ちです。来年こそは北海道内外の多くのみなさんに来ていただいて開催できることを願っています。

――前夜祭・プロアマ大会も昨年に引き続き開催できませんでした。

似鳥 本州からのゲストの方々は夏の北海道のニトリレディスを楽しみにされている。また、道内経済界の方にとっても交流を持てる絶好の機会ですので大変残念ですね。しかし状況が状況ですから、みなさん理解していただけていると思います。

――例年、前夜祭・プロアマ大会には道内外の錚々たるメンバーが集結してくださいます。

似鳥 本当にありがたいことです。仕事でお世話になっている方が多く、ゴルフをご一緒させてもらうなどプライベートでも仲良くさせていただいている方々です。このイベントを通じて普段会う機会がない人と交流することで、人脈を広げるきっかけになるといいなと思っています。おいしい食事と楽しい時間があれば大体は仲良くなれますので。そういう意味でも北海道での開催に意義があると思っています。

――今年も無事に大会が終わりましたが、来年以降の大会について展望をお聞かせください。

似鳥 コロナ前のようにニトリレディスの開催で明るい話題を提供していきたい。北海道を熱く盛り上げるために私自身も全力を注いでいくつもりです。それから当社では現在、永峰咲希プロ、岡山絵里プロ、小祝さくらプロ、松田鈴英プロ、田中瑞希プロの5人の女子プロと所属プロ契約を結んでいますが、彼女たちが活躍しツアーが一層盛り上がることを期待しています。

稲見萌寧プロに優勝トロフィーを手渡す似鳥昭雄大会会長
最終日に5バーディー、ノーボギーの67で逆転優勝した稲見萌寧プロ
コロナ下で今年も開催できなかったが豪華メンバーによるプロアマも同大会の名物(写真は2019年第10回大会)
永峰咲希、岡山絵里、小祝さくら、松田鈴英、田中瑞希プロの5人がホステスプロを務めた