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玄米酵素グループ

玄米酵素「ハイ・ゲンキ」シリーズ。プレーンほか、ビフィズス、グルカンなど多彩なラインアップ

医師との連携も強化。創業55周年までに1000人に

「食改善で真の健康をお届けする」というのが創業以来変わらない理念。主力商品である健康補助食品の玄米酵素「ハイ・ゲンキ」シリーズを国内外の愛食者に届けている。

原料の玄米は、有機栽培の契約農家に委託作付け。石狩郡当別町にISOや北海道HACCPを取得した自社の工場や研究所を持ち、徹底した品質管理の下で製造・販売をおこなっている。

掲げた理念を実現するため、自然食レストランや自然食ショップ、クッキングスクール、農業法人の運営、健康経営の提案、セミナー開催など、多様な関連事業も手掛ける。

近年は、大学病院や医師との連携によるエビデンス(科学的裏付け)を追求する。玄米酵素を研究する「FBRA(ふぶら)研究会」では、これまでに38本の論文を発表。動物試験による多臓器での発がん抑制、花粉症などの炎症の抑制、腸内環境の改善などが全国の大学との共同研究によって示されている。

鹿内正孝社長は「当社とともに玄米酵素と食改善によって予防医療を目指す医師や歯科医師は、20年前には2人、10年前は29人でしたが、現在は全国で287人に増えています」と語る。

昨年は、たに内科クリニック(名寄市)の谷光憲院長が、玄米酵素を摂取した境界型糖尿病患者の血糖コントロールの症例を発表。琉球大学の益崎裕章教授の研究グループは、玄米酵素による脳の認知機能や老化抑制の研究も開始している。このほか同社では玄米酵素を用いた食事改善の症例を臨床医が発表する「臨床勉強会」を今年は4回開催する予定だ。また、今年4月には全国各地の医師・歯科医21人が寄稿したタブロイド誌「予防医療・食事療法に精通した玄米愛食ドクター」を15万部発行。さらに自然食料理教室では、糖尿病専門医が監修した料理レッスン「医師監修コース」を開設したほか、全国規模の医学会へのブース出展も数を重ねている。

 鹿内社長は「創業55周年の2026年までに、食による予防医療を推進する医師・歯科医を全国で1000人規模に広める計画です。玄米酵素が予防医療の補助食品として、世界で役立つ道筋を作っていきたい」と意気込みを語る。すでにアジア諸国の医療系事業者から商品輸入の打診があるなど、昨年から新設した海外事業推進部を通じて、海外への展開も進んでいる。

鹿内正孝社長
全国規模の医学会へブースを出展
医師が監修する料理レッスンも実施