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くきつ

山仲啓雅社長(前列右)と草森ほのかさん(前列左)、リーシング課メンバー(後列)

誠実な対応と社内改革で顧客満足度向上

札幌市内でプロパンガスの供給と賃貸物件管理を主事業とする「くきつ」。

二代目の山仲啓雅社長が社長就任当初から追求するのは顧客への誠実さ。その思いと謙虚さから生まれたガス料金プランが「ガス安君」だ。ガスの用途を調理、給湯、暖房に分け、暖房に使用したガス料金を40%割り引くというもので、入居者の光熱費を抑えて、高い満足度を獲得。新規申込の決め手、退去の抑制にもつながり、物件オーナーからも好評を得ている。

山仲社長の柔軟な発想と多様な変化への対応力は、社内改革も推し進める。近年は若手人材の育成にも積極的で、2022年8月には若手女性社員7人で構成したリーシング課を設置し、入居者募集業務を強化。そのほか、物件オーナーへの報告、提案業務も担っている。

主任の草森ほのかさんは「賃貸物件の空室対策として力を入れているのが〝一件宣言〟です。空室一件一件にこだわり、その部屋の強みを深掘りしています」と話す。インスタグラムを活用したタイムリーなプロモーション活動を展開するほか、約2000戸にのぼる管理物件すべてを再撮影し、それぞれのベストショットを探追。こうした対応策が功を奏し、前年94%だった入居率が今年2月には99%を達成した。

山仲社長は「リーシング課はガスと不動産管理部門を細分化し、それぞれが質の高い業務を行えるよう発足しました。物件オーナー様、入居者様に喜んでいただくことをイメージして主体的に動くようにと伝えています。若手社員の意見を取り入れることで彼女たちの自信にもつながり、それぞれの成長にもなります。常にチャレンジし続けてほしい」と話す。

また、ガス供給も行う同社ならではの強みを生かし、24時間体制での管理を内製化。入居者、オーナーにさらなる安心、満足を届けている。

「環境づくりに応えてくれた社員たちには感謝しています。会社が成長するために若手の力は必須。そのためにもリーシング課がさらに強度を増して、社内全体に波及していってほしい」と山仲社長は期待する。

リーシング課の打ち合わせは和やかな雰囲気でスムーズに進む