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アイアイ・テー

昨年新設した「石狩第2物流センターA棟」

多様化する需要に応えるべく新たなセンターの建設へ

道内食品輸送のスペシャリストとして知られる「アイアイ・テー」。ドライ、チルド、フローズンの全温度帯に対応し、運搬物は食品のほか雑貨や繊維など幅広い。配送エリアは札幌市内を中心に道内全域を網羅。特に生鮮食料品では、道内主要スーパーや食品問屋の物流を担っており、1988年の創業以来、道内業界においては確固たる地位を築いている。

コロナ下の前期も業績は堅調に推移し、5期連続で増収増益を達成した。その要因の1つに資本提携が挙げられる。2019年11月に江別市、20年4月には苫小牧市の食品輸送会社と資本提携を行った。食品の小口輸送に特化する企業をグループ化することで、新たな市場を確保。さらに、配送ネットワークの強化に成功しており、業績拡大を一気に加速させた。
また、20年10月には石狩市の石狩第2物流センターに隣接して「石狩第2物流センターA棟」が完成。取引先の事業拡大に合わせた保管スペースを確保し、食品以外にも幅広い荷物を扱えるようになった。

さらに今年4月にはスーパーなど顧客の要望に応え、同センター内に精肉のパック加工施設を新設しスペースを提供している。従来はスーパー各店のバックヤードで行っていた精肉加工を一括して行い陳列できる状態で店舗に納品。これにより顧客の大幅な業務効率化とコスト削減に寄与している。

近年は若手の人材確保にも注力しており、石黒茂社長は「現在、当社の従業員は約650人ですが、事業拡大に伴い若い人材の育成体制の確立が急務です」と話す。今後は高校、大学の新卒採用を積極的に行うとともに、社内講習はもちろん、Webを活用した社外研修への参加など、社員の成長をサポートする体制も急ピッチで整える。
「近年高まっている荷物保管のニーズに応えるため、さらに新センターを建設する計画で、今期中には倉庫業の免許を取得予定です。また、運送業の規制が厳しい昨今では地方輸送を担う他社とのネットワーク構築が必要不可欠。事業拡大のスピードを加速させる」と石黒社長。革新的な戦略を次々打ち出し、業界を牽引していく。

石黒茂社長
センター内に加工場を新設