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道央メタル

無人で72時間連続運転可能な、パンチ・レーザー複合機「アキエス」

難しい発注は新技術への第一歩。
〝技脳〟で応えるものづくり企業

「ものづくり、ひとづくり、明日づくり」をスローガンに、顧客の要望に技術と知恵、すなわち〝技脳〟で応える解決型ものづくり企業「道央メタル」。鉄を主体として、ステンレス、アルミ、銅、真ちゅうなど、多様な金属を加工でき、そのほか一部樹脂加工も取り扱う。

同社は、農業機械部品や冷暖房機器部材、洗車機、配電用機器、トラックや除雪車の部品、水産加工機器などの機械部品の製造を得意としており、加えて建築資材の製造まで行う。

設計から切断、曲げ、切削、溶接、塗装、納品までをワンストップで行うことで、部品運搬コストと時間を削減。通常は納品までにさまざまな業者との打ち合わせが必要だが、同社は一貫した製造ができるため、納品遅れもほぼないと評判だ。空知地域や道内はもちろんのこと、本州にも販路は広がっている。

同社では、72時間無人で連続運転可能なパンチ・レーザー複合機「アキエス」を導入している。自動金型交換によるパンチをしながら、バーリング加工、タップ加工(M3〜M8ネジ切り)もできるフル装備の「アキエス」があるのは、道内で同社だけ。夜間、土日祝日も無人で連続運転させることが可能である。また、YAGレーザー溶接機を導入しており、通常溶接機よりも極狭範囲の溶接に対応できるのも自慢だ。

強みはこれだけではない。従来の技術では、鉄鋼部材にタレットパンチで多孔の穴開け加工を行うと「反り」が出てしまう。しかし、同社はそれまで不可能とされていた「反り」の出ない穴あけ加工技術を顧客より依頼を受け、加工可能とした。 

その画期的な開発力、発想力、技術力は、各メーカーをはじめ多方面から注目を浴びている。さらに、北海道立総合研究機構、北海道大学の開発テーマ「高品質・高生産性板金加工技術の確立・実機化」に協力し、板金加工業全体のコスト削減も目指す。 

海老原達郎社長は「今後は持ち前の技術力をより一層生かし、自社技術を含めた多角的な開発に注力していく予定です。私たちは難しい仕事をクリアすることで、今までにない技術を作り出せると考えています。難しい依頼は大歓迎です。今まで主力としてきた機械製造の分野以外でも、どんどん依頼していただきたい。お客様の希望に出来る限り寄り添った形で提供できるよう、さまざまなご提案もさせていただきます」と意気込む。

板材の曲げ加工を行う若手社員
海老原達郎社長