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成進(せいしん)

解体工事(上)や特殊足場組立を得意としている

大企業からも信頼の技術力と安全性ノウハウ。〝現場の華〟の職人集団

建設現場では、高所を華麗に動き回ることから 〝現場の華〟とも言われる職。足場鳶・重量鳶・鉄骨鳶・橋梁鳶・機械鳶など細かく分かれ、命の危険がある場所へも真っ先に入るため「建設は鳶に始まり、鳶に終わる」とも言われる。建設現場には欠かすことのできない存在だ。

登別市に本社を構える「成進」も総合鳶工事業界を代表する1社。中でも特殊足場組立と解体工事を最も得意としている。2011年に発生した東日本大震災の際には、仙台市や石巻市で被災した損壊家屋の解体を手掛け、翌12年には仙台支店を開設。道内、東北を中心に活動エリアを拡大し、4月には室蘭事業所も開設した。 

同社が厚い信頼を集めるのには理由がある。技術面もさることながら、安全面の取り組みに対する評価が高いことだ。15年に労働安全衛生規則が改正され、全ての高所作業に落下防止用器具のフルハーネスが義務化されているが、同社では改正前から他社に先駆け取り入れている。徹底した安全管理を行っており、創業以来無事故を継続中だ。

技術面では、焼却炉解体の仮設足場などで、ダイオキシン飛散防止の特殊技術が求められる工事にも対応。有害物質を外に漏らさない、密閉仮囲いの技術で、焼却炉解体工事やクローズ型最終処分場などに最適な高気密密閉を実現している。こうした技術が認められ、14年からは東北地方でも大型焼却炉解体案件の足場組立を請け負っている。

ほか、昨年8月に約2万平方メートルのアークホテル仙台(宮城県)、今年5月にはエア・ウォーター北海道(本社・札幌市、北川裕二社長)の室蘭工場内にある地上約50メートルの精留塔(蒸留に使用される塔状の装置)の足場組立。さらに、7月からは、近畿地方の大型焼却炉の足場組立・解体・搬出を一括して請け負う予定で、近年は全国各地からの依頼も多くなっている。

中里友宣社長は「荒っぽく武骨という鳶職のイメージを払拭したい。従業員には『鳶もサービス業の精神が大切だ』と教え、挨拶や身だしなみを徹底させています。一流の総合鳶集団として常に信頼される企業でありたい」と話す。

太陽光発電を設置した本社。震災時は避難所としても活用可能
中里友宣社長
労働安全衛生規則の改正前からフルハーネス型安全帯を採用