ほっかいどうデータベース

北豊(ほっぽう)鋼材

さまざまな種類の鋼材(手前)をそろえ加工もおこなう

創業から半世紀。鋼材の販売と自社加工、即日配送で建設現場を支える

鋼材の卸売を主業とする「北豊鋼材」。1968年の創業当初は、鉄鋼メーカーから委託を受け鋼材の製造を担っていた。現在も一部の業務を受託しているが、主業は鋼材の販売にシフトしており、売り上げの3分の2を占める。

主にRC造のビルやマンション建築、住宅の基礎工事に用いられる鉄筋などを販売するほか、鋼材卸では珍しく自社工場を併設。自社で切断と曲げ、溶接加工も行い、梁や柱などに使われる補強筋などの加工販売もできるのが強みだ。

迅速な配送も好評。自社のトラックを使った独自の配送システムを確立して、札幌市内や近郊の現場であれば即日納品も可能としている。

最大の特徴は安定した在庫を保有している点。例えば鉄筋は、使用頻度の高いものだけではなく、海岸部など塩害対策が必要な地域で用いられるエポキシ樹脂塗装鉄筋(エポザク)など膨大な種類を揃え、顧客の多様なニーズに応えている。

これによって現場の施工時にありがちな「鉄筋の数が足りない」「長さが異なった」などのトラブルにも対応。「工事が止まってしまう」という最悪の事態を回避することができる。

元来、鋼材は風雨に長時間さらされると錆びやすく現場での保管に適さないため、同社の即時納品システムは、大規模な倉庫を持たない施工業者からも支持されている。

近年は加工部門を強化。機械化も進めている。そのひとつが道内で唯一の「DBヘッド自動加工機」の導入だ。

「DBヘッド」は、鉄筋コンクリートの建築に使われる部材。現場での施工も簡単で強度も高いが職人による手作業での製造が主だった。同機の導入によって量産が可能になり、道内での普及を後押しできる。

「今後はトラックの台数を増車し〝業界最速〟をモットーに鋼材デリバリーにさらに磨きをかけていく。さらにオンラインなども活用して小ロットや個人向けの販売を強化します。加工もできることを武器にオーダーメードにも対応していきたい」と児玉宣彦社長。

安全に配慮した溶接
曲げ加工もできる
「DBヘッド自動加工機」を保有