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北照高等学校

2017年からスタートした「北照ワインプロジェクト」

ワインプロジェクトで小樽を支える人材を育成

901年に私立小樽商業学校として開校した「北照高等学校」。野球部を中心に道内を代表するスポーツの強豪校で知られ、さまざまな世代のアスリートや指導者を輩出している。
2020年からは、「ふるさと小樽で地域を支える人材を育成する」を目標にした教育への取り組みを進める。
具体的な内容は、高校教育の学びの場を学校内から地域にも広げ、その学び過程とそこで得られた成果を地域に還元。若者に故郷への誇りや愛着、課題解決能力を身につけさせるもの。人口流出や高齢化によって厳しい状況にある小樽市の次世代を担う人材を育成する。

その中心となるのが「北照ワインプロジェクト」だ。 17年からスタートし、マスメディアなどで大きく取り上げられている。
同プロジェクトは、キャリア教育の一環で実施。農業、製造、販売・サービスを通じて働くことを学び、地域の産業を理解して「農業」、「食」、「健康」、「観光」の課題解決に取り組むもの。学校裏の約1ヘクタールの畑でワイン用のブドウ「旅路」を栽培、加工して販売まで行う。
この「旅路」は小樽原産のブドウで、同校の生徒らが地元特産物として復活させた。地域の魅力の1つとなるよう製品化へ向けた活動を行っている。
これまでに「北海道ワイン」(本社・小樽市)と教育支援の提携を結び、製造販売の体験や同社の農場「鶴沼ワイナリー」で農業実習も行う。ブドウは20年に初めて収穫され、その一部を使用したワインが醸造。クラウドファンディングの返礼品として提供した。
今後、在学3年間の時間軸を超えた取り組みとして、生徒が20歳になった際にワインの試飲会を実施する予定。高校生活を振り返りながら生き方、将来構想について語り合う場にする。

このほか、生徒が福祉施設への訪問や祭りといった行事への参加を通じ、地域のつながりから学びを得る「キズナプロジェクト」や、部活動で培った技術をスポーツ教室などで市民に還元する「アスリートプロジェクト」も実施する。
「『北照に来て良かった』と満足できるように、授業や部活動以外にも本校独自の取り組みに挑戦しています。地域を学びの場とした体験から、自信を持って社会に出ていけるような人材を育てています」と小路修司校長。

クラウドファンディングを活用して商品化
小路修司校長
野球部は春夏10回甲子園に出場