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マルイ包装

原料と金型の間の空気を抜いて真空状態をつくり出し、圧着させて容器を形づくる真空成形機

進化し続ける開発力。容器製造で世界各国から支持

1970年に包装資材の販売会社として創業した「マルイ包装」。50年前に薄い木の板である経木の販売から始まった同社は、道内で先駆けてプラスチックの成形機械を導入。次々と独自の容器を開発し、現在は、ウニ資材関連を中心に、アメリカ、ロシア、オーストラリア、韓国など、世界各国に販路を広げている。

なかでも、トレーと木枠を分離したウニ用容器「プラ木箱」はHACCP等の衛生管理対応にも最適。開発を主導した細田優専務は「HACCP認定工場では、木箱の使用が制限されているので、容器の本体を全てプラスチックに変えてしまうと、ウニが安く見えてしまう。″プラ木箱〟は折詰めする工場でプラスチックトレーにウニを詰めた後に、別室で木枠をセットし一体化するため、高級感を損なわずに衛生管理が可能です」と語る。従来の木箱のように金属を使用していないため、異物を検出する金属探知機での検査にも対応。かさ張らず保管が容易で、輸送コストも抑えられると評判だ。
イクラ用容器も主力製品の1つだ。酸素を通さないバリア容器の開発で、賞味期限の大幅な延長に貢献。冷凍状態で2年間も保存できるようになった。

一方、農産関連の資材にも定評がある。メロン栽培用のマット「メロンパールマット」は、マットの下の温度が日中は上昇しにくく、夜間は保温状態となるため、根やメロンの生育に最適な環境を作り出す。苗の定植直後に設置するため、ツルや葉を傷めることもない。従来は、マットを1玉に1枚ずつ手作業で敷く大変な作業だったが、同社のメロンマットは苗の定植直後に敷くことで、労力を大幅に削減し、長年支持されている製品。また、近年はブドウの苗木を保護する「苗木保護カバー」の販売も順調だ。

同社は、2020年に富山県に本社を構える「酒井容器」のグループ会社となった。硬質のプラスチック製造を得意とする「酒井容器」と軟質のプラスチック製造を得意とする同社がタッグを組むことで、より幅広い製品開発が可能となった。
「今後も積極的に、新製品の開発や特注商品に対応をしていく。水産業や農産業にとどまらず、さまざまな分野で、より便利で安価な容器を提供できるよう、進化し続けていきたい」と細田専務は意気込む。

プラスチックトレーと木枠が分離するウニ用容器「プラ木箱」
細田優専務