ほっかいどうデータベース

吉田組

重機を用いて、チーム体制で作業をおこなう

高い技術力と若手の育成で、解体業の発展に尽くす

建設業は設計や施工といった「つくる」企業にフォーカスされがちだが、不用になった建物を「壊す」企業も必要だ。
1984年設立の「吉田組」は、解体工事が主事業。これまでに公共施設をはじめ、オフィスビル、テナント、ホテル、病院など、幅広い構造物の解体を手がけてきた。

「解体」と一口に言っても、工事対象となる建物の種類や構造はさまざま。重機を用いた解体や人力でコンクリートを削る「斫はつり」、建物の内装全てを解体して構造体のみにする「スケルトン工事」など、現場に合わせた作業が求められる。
同社の職人は1つの技術に特化せず、重機やダンプのオペレーター、施工管理など、さまざまな技術を兼ね備えたマルチプレーヤーがほとんど。職人全員があらゆる現場で活躍できる体制を構築しており、取引先や現場によっては、職人の指名が入ることも多いという。

解体工事は作業が遅延すると、その後の建設スケジュールにも影響する重要な位置づけにある。
吉田厚志社長は「現場の進捗状況などを常に把握し、状況に応じて人員を配置することで、スケジュールの遅延を防いでいる。また、コロナ禍においては、感染拡大防止対策を講じながら作業に従事しています」と語る。

高い作業能力と徹底した工期の遵守で、取引先からの信頼を獲得。現在は大手ゼネコンからの直接発注がほとんどで、1年を通して安定した受注がある。
東日本大震災の発生時には、いち早く現地に行き損壊家屋の解体と撤去に従事。復興作業にも注力した。

昨今は空き家の増加に伴い、解体の需要が増加。今後もバブル期に乱立したビルや住宅の老朽化による需要増大が予測されているが、業界では若手の人材不足といった問題がある。
そこで同社では、若手職人の育成に注力。ベテラン職人によるマンツーマンの指導や資格取得にともなう費用の全額負担、安全対策講習会の開催など、働きやすい職場環境を整備。若手の成長スピードも早い。
「創業した北海道の地にこれからも根付いていきたい。後身の育成と技術の研さんを念頭に、解体業の発展に尽力していきます」と吉田社長は語る。

人力による解体作業
吉田厚志社長
高所の解体には専用の重機を投入