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アイ・ディー・エフ

超速硬化ウレタンスプレー防水工法は全国屈指の技術力

道内屈指の技術力で新事業に参入。〝3K〟払拭に尽力

2008年創業の「アイ・ディー・エフ」は公共施設や民間商業ビル・マンションなどの防水工事や外壁改修工事の道内大手。20年度の売上高は17億円を超え、業界トップクラスだ。
主力事業の防水工事で最も得意としているのが「超速硬化ウレタンスプレー防水工法」だ。従来の手塗ウレタン塗膜防水工事は硬化に5時間以上を必要としていたが、同工法はスプレー吹き付けによって超速硬化防水膜層を形成。数十秒で指触可能となるなどスピード施工と省力化を実現し、難しいとされていた冬期施工も可能だ。  

屋根防水などの他に剥落防止や衝撃吸収などにも効果を発揮し、旭川市のスタルヒン球場のスタンド、札幌ドームのラバーフェンスなど多くの施工実績を持つ。専門性が高いこの工法を主力に扱う業者は道内で数社と少なく、池田和広社長は「超速硬化スプレー技術は全国でもトップレベルを目指しています。特に品質管理技術では絶対の自信がある」と話す。

また、4月からはコロナ対策として、2ナノサイズの酸化チタンを使った光触媒で防汚や消臭、抗菌コーティングをする光触媒酸化チタンナノゾーンコート「nanozone COAT」の施工販売も開始している。
防水事業で培った施工技術を応用し、医療施設、保育所、学校、店舗、車内などあらゆる施設に施工可能で、素材の質感や色調も損なうこともなく、半永続的に効果が持続するという画期的な技術だ。20年10月には、国公立研究機関の特定非営利活動法人「バイオメディカルサイエンス研究会」(本部・東京都品川区)により、試験環境下において新型コロナウイルスの不活性化についてのエビデンスを世界で初めて発表されており、感染拡大の防止で社会貢献にも役立てたいとしている。

一方、こうした業容拡大にともない同社の大きな問題となったのが人材の確保だ。
〝3K〟といわれる建設業界のイメージ払拭に池田社長がとった行動はスポーツチームの発足だ。11年に自社のバレーボールクラブ「アイ・ディー・エフ」を結成。同チームは道内初のプロバレーボールチーム「ヴォレアス北海道」の前身である。
「ヴォレアスの運営・活動が地域貢献と業界のイメージアップとなり、若い人材が集まりました。今は給料が高い、休暇が取れる、危険回避を徹底、カッコ良い、結束力がある、希望があるという〝新6K〟の実現に挑戦中です」と池田社長。

池田和広社長
同社のバレーボールチームが「ヴォレアス北海道」の前身だ
4月から「nanozone COAT」の施工販売を開始