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誠和工業

建設現場では若手社員や技能実習生も活躍

道東エリアの受注が好調。採用活動も本格始動

建設、土木工事一式を主事業とする「誠和工業」。賃貸マンションや社員寮、ショールームなどの元請けとしての受注割合も増加している。
昨年は社内体制の整備を推進。評価制度の〝見える化〟や人材教育に時間を費やした。今年1月には人事部を新設。コロナ禍を人材獲得のチャンスと捉え、採用活動を強化している。
「採用しても定着しなければ意味はありません。若手が生き生きと腰を据えて活躍できる職場環境を目指し、各種制度の整備を進めてきました。さまざまな業界から人材が流出する今こそ、絶好のタイミング」と文入圭輔社長。道内の各高校や専門学校、大学にもアプローチしていく方針だ。

また、昨年10月に釧路支店を開設したこともあり、今年5月には釧路市の「武修館中学高等学校」に大型バスを寄贈。地域貢献の一環として実施した。
文入社長は「釧路を中心とした道東エリアでの受注も堅調です。地域を盛り上げるために、微力ながら貢献していきたい」と話す。

並行してホールディングス化に向けた準備も進めている。すでに運送会社やスポーツジム運営会社などを設立。M&Aなども視野に多角化経営に舵を切る。
その理由を文入社長は「社員のポスト創出のためです。頑張った社員が報われる会社にしていきたい。将来的には社員を子会社の社長に就かせる予定」と説明する。

同時に、経営のリスクヘッジも兼ねている。
「金融危機や災害、新型コロナウイルスなど、経営環境はめまぐるしく変わるものです。2016年にミャンマー連邦共和国に設立した仮設足場施工の『ミャンマー誠和工業シンセリティー』は、今年2月に同国で発生したクーデターの影響を受けています。幸い現地の社員は全員無事ですが、止まっている建設現場も少なくありません。今は事態の早期収束を願って静観するしかない状況です。こうした予期せぬ事態に備えるためにも、グループ各社が売り上げの増減を補填し合える体制を敷きます」と文入社長は意気込む。30年までに描いた青写真を実現させる計画だ。

文入圭輔社長
札幌市白石区の本社