ほっかいどうデータベース

ほくうん

大型トレーラーも増車した

物流分野で引っ越しや宅配、家具メーカーから信頼

コロナ禍で航空便が減少。トラック輸送の重要性が高まっている。存在感を増しているのが1987年創業の「ほくうん」だ。北海道と本州間の物流を支えている地場独立系の物流企業。
大手の引っ越し会社や宅配業者、家具メーカーを主要顧客とし、高い信頼を獲得している。

同社が支持されている理由が、迅速かつ確実な輸送の実現。10㌧トラックを中心に400台以上の車両を保有。本州地域でも常時回送車も走らせることで、あらゆるニーズに応える。
このほか生活雑貨、加工食品輸送などにも対応。大型トレーラーや特殊車両機械やタンクなども保有して、重量物や建築資材、農産品輸送まで担う。

全国に拠点も拡大中。20年には茨城県水戸市に「茨城営業所」を開設。2021年4月には愛知県江南市に「中京営業所」も開設した。これによって東北から関東、西日本や九州までカバーできる物流網を構築できた。
一方で、コスト管理も徹底。収益性も高めた。物流会社の支出で大きなウエートを占める燃料代は、変動する価格に合わせて仕入れ先を毎週変更。08年には、冬季のアイドリング抑止のため道内に先駆けて全車両にベバストヒーターも導入した。エンジン停止中でもキャビン内を暖房できる空調機器で、燃料代の大幅な節約につながった。

また、車両1台ごとに日々の損益系計算ができるシステムも取り入れた。燃料代はもちろん、売り上げなどのあらゆる数字が翌朝には分析できるようになった。
さまざまな取り組みの結果、20年度の年商は80億円を超え、過去最高となっている。

今後は、AI搭載型ドライブレコーダーの導入を進める。エンジン停止でカメラ機能などをオフするためアイドリング抑止にもつながるほか、ドライバーの健康状態や事故などの状況を本社でリアルタイムに診断。健康や安全にも配慮ができる。

また同社を中心に「ほくうん」グループも形成している。札幌市内などでクレーンリース事業、車輌整備事業、倉庫業も営むほか、旭川市や釧路市にも関連会社がある。
「この春には余市町の『丸一運送』をM&Aしました。新体制で、北海道の物流を支えていきたい」と森高義男社長。

24時間体制で運行管理を担う
複数の社員が配置され配車業務をおこなう
森高義男社長