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うめき工業

複雑な配管工事にも対応。各種プラント施設で配管の保温・保冷板金を手がける

〝脱炭素社会〟を見据え、技術力を高めながら若手人材を育てる

ガスや重油などのプラント施設では、原料の〝通り道〟となる配管が幾重にも複雑に配置されている。マイナス140度の液化窒素ガスや350度にものぼる高温の重油に耐えられるように、配管には特殊な保冷・保温板金が施される。
この分野に特化し、石油精製工場やLNG精製基地、製鉄工場など、さまざまなプラントで保冷・板金工事を手がけるのが「うめき工業」だ。技術力は業界随一。泊原子力発電所の改修工事を担うほか、国内大手プラント会社からの指名受注も多い。

今年、石狩市に完成するバイオマス発電施設の建設工事にも参画するなど業績は右肩上がりだが、梅木幸太社長は「コロナの影響もあり、苫小牧市では大手プラント会社の今年度の改修工事が軒並み中止となりました。建設業界も少なからず影響が出始めています」と気を引き締める。
また、2030年までに道内の電力インフラを支えている「苫東厚真発電所」の廃止が決定。国内ではガソリン車の生産も規制される見込みで、〝脱炭素社会〟の実現に向けた動きが活発になっている。
「次世代エネルギー分野に対応していくことが必要です。これからの電力供給については、水素発電が欠かせないものになるでしょう。技術が追いつかずに淘汰される同業社も出てくるはず」と梅木社長。

新エネルギーへの転換期を迎える中、次代を担う人材の獲得と育成にも積極的だ。
「われわれの業界もICT技術の活用や機械化によって生産性を高めていくことが重要。働き方が変わりつつある今こそ、頭の柔らかい若手にとってチャンスです」と梅木社長。同社では10年先を見据え、全国各地のさまざまな工事を受注している。競合他社が敬遠するようなミリ単位の正確な施工が求められる工事から、ほぼ未経験の分野まで果敢に挑戦。すべては技術力のブラッシュアップと事業領域の拡大のためだ。
「水素発電所が続々と立ちあがる近い将来に備え、技術を磨く。プラント会社の協力を仰ぎながら新たな技術もいち早く身につけ、北海道、ひいては日本のインフラ整備に寄与していきたい」と梅木社長は意気込む。

梅木幸太社長
さまざまな部品を加工場で製作
高い技術を持つ職人が多数在籍