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興部町のバイオガス活用事業に岩田地崎建設が参画

新たに参画したエア・ウォーター北海道の石山孝司常務執行役員(左から2人目)と岩田地崎建設の岩田圭剛社長(同3人目)

乳牛のふん尿から新エネルギーを製造する技術研究が興部町で進んでいる。同事業に岩田地崎建設とエア・ウォーター北海道が参画。大阪大学を含めた4者で実用化を目指す。


大阪大学の研究グループが、メタンガスからメタノールとギ酸の製造技術を発表したのは2018年のこと。翌19年に興部町と連携協定を結び研究を進め、20年に世界で初めてバイオガスからメタノールとギ酸の製造に成功した。
今回、技術の実用化に向け、岩田地崎建設とエア・ウォーター北海道が参画。2月9日、札幌グランドホテルで4者による連携協定を締結した。会見で、大阪大の大久保敬教授は「エネルギーの地産地消を基本とした『カーボンニュートラル循環型酪農システム』の確立を目指したい。この取り組みはSDGs(持続可能な開発目標)につながる」と語った。

連携協定により、実証プラントを町内に建設。エアウォーターが光化学パイロットプラントの設計など、岩田地崎がプラントの上屋設計などを担当する。
技術開発が成功し、町全体に普及すると、年間1100㌧のエタノールと5300㌧のギ酸の製造が可能となる。その場合、同町の温室効果ガス削減量は2万6000㌧、経済効果は35億円になると試算している。

岩田地崎の岩田圭剛社長は「反応に適した環境制御技術を備えたプラントを建設し、地域発展につなげたい」と語り、硲一寿町長は「民間企業の力を借り、町だけでなく、北海道、日本の産業発展のため重要な役割を果たしたい」と話した。