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エア・ウォーター北海道

ヒートポンプユニットとガス給湯暖房熱源機に加え、ファンコンベクターで構成

冷暖房給湯システム「新型VIVIDO」で省エネ実現

例年に比べ雪の多い冬を過ごした北海道民。省エネ機器への変更を検討している人も少なくないだろう。なかでも注目されているのが、エア・ウォーター北海道の寒冷地向けハイブリッド冷暖房・給湯システム「VIVIDO(ヴィヴィッド)」だ。 

特徴は高い省エネ性能。電気運転のヒートポンプとLPガス式給湯器を組み合わせた「エネルギーのベストミックス」により、高い省エネ性能を実現し、2010年の発売開始以来、新築、リフォームを含めて、これまでに5000台超が導入されている。

その後も進化も続け、21年にはガス機器のリンナイ(名古屋市)、暖房機器のコロナ(新潟県三条市)との共同開発で、業界初の寒冷地向けハイブリッド冷暖房・給湯システム「新型VIVIDO」を発売。近年の気候変動で北海道でも気温上昇の傾向が強まり、冷房を導入する住宅が増加するなか、これに対応するため、業界で初めて1システムで暖房・冷房・給湯のすべてを可能にした。

住居内の全室にパネルヒーターを設置して温水式暖房を展開するほか、冷温水ファンコイルユニットによって2〜3室の冷水冷房にも対応する。エアコンに比べて吹き出し温度が高いのが特徴で、室内が冷えすぎず天井と床面の温度ムラも少ないため、湿度が高くない北海道の夏に適した冷房システムといえる。

システムはヒートポンプユニットとLPガス給湯暖房熱源機で構成。別途エアコンを導入する必要がないため、初期費用を抑えることができる。

また、各電力会社の時間帯別料金プランとLPガス料金に合わせ、外気温や設定温度に応じてもっともランニングコストのメリットが出るように運転。灯油システムに比べて年間約3万3600円、オール電化に比べて年間約7万8200円を節約する(同社試算)。 

なお、新型VIVIDOは省エネ性、快適性、経済性、環境性を備えた先進的なシステムとして評価され、今年1月には「2021年度省エネ大賞」製品・ビジネスモデル部門で省エネルギーセンター会長賞を受賞した。また、北海道庁主催の「令和3年度北海道省エネルギー・新エネルギー促進大賞」においても省エネルギー部門大賞を受賞。さらに経済産業省北海道経済産業局主催の令和3年度「北国の省エネ・新エネ大賞」優秀賞を受賞している。

1つのシステムで給湯のほか、複数の部屋の同時冷暖房に対応する