誠和工業

釧路支店を開設。採用活動を強化し次なるステージへ
建設・土木工事一式を主事業に、運送、不動産など多角化経営を実践する「誠和工業」。20年10月には、新たに釧路支店を開設した。
「開設からまだ2カ月ほどですが、足場仮設工事や改修工事などを受注しており、順調なスタートを切っています」と文入圭輔社長。
ただ、20年はコロナ禍で工事の延期などもあり、売り上げは横ばい。ミャンマー連邦共和国に設立した仮設足場施工の「ミャンマー誠和工業シンセリティー」でも受注が減少するなど、成長速度が鈍ったと言わざるを得ない状況だ。
それでも「想定外ではありましたが、その分社内改革に時間を割けました。人事制度の〝見える化〟にも着手し、新年からは新たな人事・評価制度のもと始動します」と文入社長は前を向く。
これは、今後の成長のカギを握るのは従業員だと捉えているからであり、経営環境が激変する中でも積極的に採用活動をおこなっている。
「21年も厳しい年になるでしょうが、人への投資は惜しみません」(文入社長)。近年はメルカリやサイバーエージェントが導入するリファラル採用を加速。慢性的な人材不足にある建設業界の中でも、順調に人員を拡充させている。
「社員のためにも、改めて足元を固め、強固な経営基盤を構築していきます」と文入社長は意気込む。


